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くノ一珍道中(後編)

こんばんは、ユベルです。前回の記事で聞かせていただきましたSSの続きでございます。お楽しみくださいm(__)m
カラカサに選ばれたのは霞だった。
「アンタのがスレンダーだから、太らせてから食べてあげる♪妖術・肥大化!」
カラカサが手から光線を霞に向けて出すと、霞の身体が徐々に膨らみ始めた。
「うそ、身体が…こんなの…うっ…」必死にその光線から逃げようとする霞だったが、タイツのせいで一ミリも動けなかった。
「抵抗したって無駄よ~、もっと太らせてあげる」
霞のスレンダーな身体はどんどんと膨らんでいった。胸は巨乳に、腹は満月のようにまん丸とし、腕と足は丸太のように、尻は丸餅のように、顎は立派な二重顎にされてしまった。
「これぐらい太れば充分ね♪ドロドロ料理の準備を!」
カラカサが言うとドロドロが大きな石鍋のような物と岩塩を持ってきた。
「本当はもっと美味しい料理にしてあげたいんだけど、ここには材料になりそうな物がないし、調味料もこの岩塩くらいしかなかったから、この岩を削って作った鍋でアンタ達を塩茹でにして桃緑の彩り鍋にしてあげるわ。素材が良いから、それでも充分美味しくなりそうだしね。さ、鍋の中に入りなさい!」
霞とハミィは自分の意思に反して鍋の中に入り、丸まるようにして座った。
そこに大量の水と岩塩が入れられ、火が点けられた。
「美味しく煮えてね~♪」
大きな枝で鍋の中の二人を回すカラカサ。
次第に鍋の中の水が熱くなってきて「熱い…」「いや…お願い…食べないで…」とか細い声を出す二人。
そんなことはお構い無しに料理を続けるカラカサ。
「さて、後は蓋をして茹で上がるの待とうかしら」
鍋の上に石板を置いて密閉するカラカサ。
「次に会う時は美味しいくノ一の丸焼きならぬ丸茹での出来上がりね♪」
そう言いながら嬉しそうに踊るカラカサ。

それから数十分後……

「さて、そろそろ美味しい丸茹でになったかしら?」
カラカサが石板をどかす。
するとそこには綺麗に茹で上がった霞とハミィの姿がある……はずだったが、何故か鍋の中は沸騰したお湯のみで、それ以外何もなかった。
「え‼?何で‼?丸茹でのくノ一 は‼?どこ?どこ?」
石板の裏や鍋の下、周りを探すカラカサ。しかし、どこを探しても二人の姿は無かった。
「どこにもいない‼せっかく丸茹でにして食べようと思ったのにー‼どこに消えたのよー‼ドロドロも探しなさい‼」
カラカサが叫び暴れるのでドロドロ達もあたふたしながら探し始めた。
「絶対に探して食べてやる~‼」
カラカサ達がいくら探しても二人が見つかることはなかった…

鍋に石板を置いてすぐのこと……

「熱い…このままじゃ…」
「食べられたくない…」
意識が朦朧とする二人の間に突然何かが現れた。
「今助けるから!忍法・瞬間移動!」
二人は突然現れた誰かによって別の場所へと瞬間移動した。
とある拓けた場所に出た二人と謎の人物。
「助かった~」
「あなたは?」
「私は鶴姫。あなた達の先輩忍者、カクレンジャーの一人よ」
「あ!サスケさんの!」
一度サスケに会ったことのある霞はすぐに理解した。
「カラカサがユガミ博士の作った時空転移装置であなた達ニンニンジャーの時間に飛んだでしょ?その時に私達の時代にも同じような時空の歪みが出来てたの。カラカサは出ていく方を間違えたみたいだったけど。それでその後を追って来たら、あなた達が食べられそうになってたから助けたってわけ」
そして鶴姫は時空転移装置を取り出し、作動させた。
「とりあえずこれで一旦別の所へ逃げましょう。早くしないとまたカラカサが追って来るわ」
三人は時空の歪みへと入って行った。

三人が出た所は木々が生い茂っていて霧が立ち込めている、今までいた惑星クモガクレと同じような所だった。
「ここ同じ所なんじゃない?」
「おかしいわね~、猫丸の所に出るはずだったのに。やっぱりユガミ博士が作った装置じゃ上手く扱えないわね」
「とにかく進みましょう」
三人が下り坂をゆっくり進んでいく。
「それにしても凄い霧ね、クモガクレより濃いかも、何か変な匂いもするし」
「あ、何か見えて来ましたよ?」
霞が指指す方を見ると、旅館のような建物が建っていた。
三人がその入り口まで行ってみると自然と扉が開いた。
「こんな怪しい所絶対入ったらダメね。引返しまし―」
鶴姫が振り返ろうとした瞬間、突然二人に体の抑え込まれ、身動きが取れなくなった。
「ちょっと何するの‼?離して‼」
『おやおや、これは凄い大物が三匹も掛かったねぇ』
鶴姫が声のする方を見ると、見覚えのある奴が立っていた。
「お前はネコマタ‼?何で…倒したはずなのに‼?」
「それはきっと別のネコマタだろう。ネコマタは元々猫だからな、何人もいるのさ。神隠しする奴もいれば、人を驚かすだけの奴、あらゆる物を喰い散らかす奴…私は子供を食ってたネコマタと同じで、料亭をやってるネコマタさ。この霧には私の妖術・傀儡マタタビを仕込んでいて、これは人間が嗅ぐとそいつを思い通りに出来るのさ。目以外を隠してたアンタには効かなかったみたいだけどね」
鶴姫は目以外を隠していたので大丈夫だったが、顔を全て出していた二人にはネコマタの傀儡マタタビが効いてしまっていた。
「傀儡マタタビが効いてないお前は少し眠って貰おうか」
そう言ってネコマタが鶴姫の頭を強く叩くと、鶴姫は気絶してしまった。
「よし、二人とも、鶴姫を連れて付いてきな」操られている霞とハミィはネコマタの言う通り、鶴姫を二人で担いである場所へ向かった。

三人とネコマタが向かったのは料亭の調理場だった。カウンターの向こう側には妖怪達が酒を飲みながら話している。
「ネコマタ、今日のオススメは何だ?」
ある妖怪が聞くとネコマタは「今日は凄いのが入ってるよ」と三人を見せた。
「おー!こりゃすげえな!」
「そうでしょう、因みに三匹ともくノ一よ。どれにする?」
妖怪がじっくり見て品定めする。まだ鶴姫は気絶しているが、霞とハミィは操られているため、妖怪にアピールを始めた。
「ねぇ、1番若くてプリプリの私を食べて」
「いやいや、ここは1番太っている私を食べて下さい。丸々太っているから美味しいですよ」
「うーん、悩むなー、どいつも美味そうだからなー」
何度も三人を見返す妖怪。
「決めた。こいつを買うぞ」
妖怪が選んだのは霞だった。
「やっぱり1番太ってて脂も乗ってそうだから、食欲を刺激されるぜ」
「まいどあり~!」と代金を受け取るネコマタ。
「やった。ありがとうございます。ネコマタさん、美味しい料理にして下さい」
そう言ってまな板の上に万歳をして仰向けに寝る霞。
「まずはこの邪魔なタイツをきるとするか」
ネコマタがピンクの全身タイツを切り刻み、霞を全裸にした。タイツで押さえられていた肉が露になり「こりゃ凄いね」とネコマタと妖怪達を喜ばせた。
「カラカサに太らされてしまったんです。それで丸茹でにして食べると。でもそこから上手く逃げ出せて良かった。こんなに太らされたなら料理の上手なネコマタさんに料理してもらいたいですから」
傀儡マタタビのせいで霞は完全におかしくなっていた。
「そうか、丸茹でか。なら私が美味しい煮付けにしてやろう」
ネコマタが霞の肘と膝を曲げて紐で縛るとみりんや醤油、砂糖などで甘辛く煮付けたタレに霞を入れた。
「あー、気持ちいい~、早く美味しい煮付けになって食べられたい~」
「じっくり煮付けた方が味も染みて美味しい煮付けになるから、我慢しな。心配しなくてもお客さんが残さず食べてくれるよ」
「ああ、もちろんだ。こんなに丸々太ったくノ一を残すなんて勿体ないこと出来るわけねえ」
弱火でじっくりと霞を煮付けていると、ハミィが「ちょっとー!早く私も美味しい料理にしてよ~!」と騒ぎ始めた。
「仕方ないねえ」と言ってネコマタは霞の入ってる鍋に蓋をしてハミィを料理することにした。
「お客さん、この緑のくノ一も買うかい?」
「そうだな、残りの二人も美味そうだからまとめて貰おうか」
「まいどあり~!これで心置きなく料理できるねぇ」
まず、霞同様仰向けにハミィを寝かせ、タイツを切り刻み全裸にした。
「さーて、どんな料理にするか…」
ネコマタが悩んでいる間も「早く料理してー!」と騒ぐハミィ。あまりにうるさかったためか、ネコマタが「うるさいにゃー!」と側にあった小麦粉をハミィにぶつけた。小麦粉でむせて咳き込むハミィ。その白くなった姿を見てネコマタが「そうだ!」と言って、ハミィの全身に小麦粉をまぶし始めた。
「え!?やっと料理してくれる?」
「あぁ、お前の白い姿を見てピンと来た、お前は唐揚げにしてやるにゃ」
「キタコレ‼アタシ唐揚げ超好きだから、その唐揚げにして食べて貰えるなんて嬉しい!」
あっという間に全身白くなり、次に大量卵が入ったボールに入れられ、今度は全身黄色くヌルヌルになるハミィ。
多少溺れたりはしていたが、ハミィも傀儡マタタビのせいで嬉しそうな顔をしていた。
その後に塩味の付いた特製の唐揚げ粉をまぶされ、ハミィは再び白くなった。
そして、油の準備をするネコマタ。油が調度いい温度になったのを確認すると、いよいよハミィを入れる。
入れられる直前も「からっと揚がった美味しいハミィ唐揚げにしてね!アタシ全身美味しいから残したりしないでよ!」とハミィが言ったので「あぁ、美味しく揚げてあげる」と言って、ハミィを油の中に入れた。
ジューという良い音で揚がっていくハミィ。高温の油で揚げたため、ハミィの唐揚げはあまり時間が掛からずに出来上がり、それと同時くらいに霞の煮付けも良い感じに色付いて出来上がった。
「二人とも美味しそうな料理になったにゃー♪さてと、最後の一人も料理してやるか」
そう言ってネコマタは気絶している鶴姫を調理台の上に寝かせ、前の二人同様に服を切り刻み、全裸にした。
「こいつには傀儡マタタビが効いてないから暴れないようにしないとね。妖術・クッキング縛り!」
ネコマタが妖術を使うと、気を付けで更に手足を動かない特殊な亀甲縛りの状態に鶴姫を縛りあげた。
「さて鶴姫は…煮込む・揚げるは出来上がってるから、後は焼き物だね。鶴姫の照り焼きにしてやるにゃ」
ネコマタは特製のタレが入った壺を取り出し、鶴姫に塗り始めた。爪先から丁寧に上へと塗っていくネコマタ。すると鶴姫が違和感から目を覚ました。
「ん…やだ!ちょっと何これ‼?辞めなさい!」
「今更起きても遅いにゃ、お前もあの二人みたく美味しい料理にしてやるにゃ」
鶴姫がネコマタの指す方を見ると、完全な料理になった霞とハミィの姿があった。
「そんな…二人とも…アンタなんか絶対許さないんだから!」
「いくら足掻いても無駄にゃ。この妖術・クッキング縛りはどんなことをしても外せないのにゃ。さて続きをしないと」
鶴姫がいくら足掻いて騒ごうともネコマタはタレを塗り続け、前部分が塗り終わったら、ひっくり返して足の裏からまた上へと塗っていった。
そして、首まで塗り終わると、またひっくり返して、顔にも化粧をするように塗った。
「さて、これで準備OK。後はオーブンで焼くだけ」
鶴姫をオーブンに入れるとスイッチを入れた。鶴姫の体が赤く照らされる。
「熱い!いや!出して!妖怪になんか食べられたくない!」
鶴姫の声など聞こえないふりをして客の妖怪達と談笑するネコマタ。
しばらくすると、鶴姫も静かになり、やがて完全な照り焼きとなった。そして、オーブンのチーン!という音がして、ネコマタが蓋を開けると、香ばしい匂いと共に茶色くテカテカした鶴姫の照り焼きが出来上がった。
縛っていた後も綺麗に付いている。
そして三人を皿に盛り付け客に出すネコマタ。
「お待たせしました。くノ一三人娘のフルコースの出来上がりにゃ!右から霞の煮付け、鶴姫の照り焼き、ハミィの唐揚げとなってますにゃ!冷めないうちにどうぞ」
客達が一斉に食べ始めた。
「この霞の煮付けは丸々太ってるだけあってどの部分も脂の乗りが凄いぜ!特にこの尻肉なんて最高だ!」
「このハミィの唐揚げの外はパリパリ中はプリプリでとってもジューシーだせ!股肉も脂が瀧みたいに出てくるぜ!」
「鶴姫の照り焼きもこの秘伝のタレと鶴姫の肉の相性が抜群だな!小ぶりだけど、胸肉が舌の上でとろけるぜ~、鶴姫は前から美味そうだと思ってたが、やっぱり極上の肉だな!」
よほど三人の肉の味が気に入ったのがバクバクと食べていく客達。最後には骨までバリバリと食べきってしまった。
「味はどうだった?」
「ネコマタ!最高だったぞ!もう食えないのが残念なくらい極上の料理だった。やっぱりくノ一は最高の食材だな!」
「それは良かった。じゃあまたくノ一を捕まえて来ないといけないにゃー」
「あぁ、頼むぜ!今度も丸々太らせたくノ一を食いたい!」
「いや、俺はそのままの状態で食ってみたいな。」
「次はくノ一の刺身ってのも悪くないな」

食べられた三人の無念などつゆ知らず、膨れた腹を擦りながら談笑を続ける妖怪達であった。
[ 2018/09/09 00:00 ] VSヒロイン | TB(0) | CM(0)

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