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揺らめきへ捌きを

こんばんは、ユベルです。無事最終回を迎えたと言うことでニンニンジャーを行きたいと思います( *・ω・)ノ
「萬月~…萬月~…」
城の片隅の部屋で泣いているおかめのお面の様な顔をした怪人がいた。有明の方というニンニンジャーと交戦している牙鬼軍団の幹部である。
「萬月~…なぜ死んでしまったのじゃ~…。この仇、妾が必ず取ってやる…萬月の弔い合戦じゃ!」
そう言って懐にあった手裏剣を三枚取り出した。
「出でよ!超上級妖怪!萬月の仇を撃つのじゃ!」
近くにあったしゃもじが手裏剣と融合し、妖怪へと変化していく。だが、出てきたのは2頭身であかんべーをした子供のような見た目の妖怪だった。
「何じゃ!?この弱そうな妖怪は!召喚に失敗したか!?なんということ…」
「いや、奥方様、これでも超上級妖怪ですが…」
「まさか失敗するなど…萬月~…萬月~…」
妖怪の話も聞かず、またおいおいと泣き出してしまう有明の方。
「いや、奥方様、失敗では…」
「しゃもじなどと融合したせいじゃ~!萬月~!萬月~!」
妖怪が何と言おうとずっと泣いている有明の方。
「しかたない、なら奥方様の憎きニンニンジャーを倒してその実力みせましょう。手始めに奥方様が一番に憎いであろうモモニンジャーから始末しましょうか」
「萬月~!萬月~!」
「聞いてない…まぁいいか、さっさと行ってこよう」
妖怪は有明の方に実力を見せるため街へとくり出した。

妖怪が暴れていると当然の如く、ニンニンジャーがやって来た。
「やい、妖怪!暴れてられんのもそこまでだ!」
「来たなニンニンジャー、だが今日はお前ら全員に用はない!用があるのはコイツだけだ!」
突然ジャンプして霞に飛び付く妖怪。
「きゃ!なんですか!」
「ドロン!」
妖怪がそう言うと白い煙と共に霞と妖怪が姿を消した。
「霞ちゃんが消えちゃった!?」
「きっと何処かへ行ったんでございやしょう」
「よし、手分けして探そう」
残った5人は手分けして霞と妖怪を探すことにした。
もう見つかることのない霞を…

妖怪と共に消えた霞は暗い空間にいた。周りには何もない。
「ここは…」
「俺の作った妖怪空間さ」
さっきの妖怪が現れた。
忍者一番刀を構える霞。
「お前を倒して奥方様に献上するのだ」
「私一人なら勝てると思ったんですか?随分と舐められたものですね、手裏剣変化!」
刀に付いた手裏剣を回転させる霞。しかし変身が出来なかった。
「なぜ!?」
「俺の作った空間で忍法等使えるようにするわけないだろう。ここで使えるのは妖怪の妖術だけだ!そりゃ!」
妖怪が手を叩くと霞の周りが爆発した。
「きゃー!!」
かろうじて避けて多少のダメージで済んだ霞。
「これぐらいでやられちゃ楽しくないから頑張ってくれよ。もっとほぐさないといけないしな」
「ほぐす?」
「この俺が何の妖怪か知らないのか?俺は超上級妖怪ペロリ太郎様だ。もともと人を食う妖怪として有名でな」
「聞いたことないです…それにほぐすって…まさか…」
「察しのいいお前ならもう分かっただろ。そうさ、お前を料理として奥方様に献上するのだ!ついでに俺もそのおこぼれに与るのだ!」
「なんて勝手な…そんなの絶対に嫌です!!はっ!」
生身のままペロリ太郎に向かって行く霞。
華麗な刀捌きを見せ、ペロリ太郎は防ぐのがやっとだ。
「さ、流石ラスト忍者の孫、中々の強さだ…」
「こんなところで負ける訳にはいかないんです!はっー!!」
一瞬の隙を突き、ペロリ太郎に痛恨の一撃を喰らわせる霞。
「ぐふっっっ!!」
その場に倒れてしまうペロリ太郎。
「見た目も弱そうでしたけど、本当に弱いですね、超上級妖怪って何かの間違いじゃないんですか」
「せ、せめて足の1本でも食ってやる…」
霞の足首を掴むペロリ太郎。
「生憎ですが、あなたに食べられる訳にはいきません」
そう言ってとどめの一撃を喰らわせる霞。
「ぎゃー!!」というペロリ太郎の声と共に空間が消え、元いた場所に戻った。
「戻ったみたいですね、皆はどこに行ったんでしょう?」
辺りを見回す霞。すると後ろから強烈な攻撃が霞を襲った。
「いっっ!!」
思わぬ攻撃にその場に倒れ込む霞。
すると、元の場所に戻ったはずが、再びペロリ太郎の作り出した空間になっていた。
「まんまとハマったな。元いた場所に戻ったように幻覚を見せていたのさ。お前の攻撃をわざと喰らってやられたように見せてな」
「ま、まさかそんな…」
「弱そうにしてたのも手を抜いていただけのこと。萬月様を倒した時に学んだんじゃなかったのか?油断しないってな。そりゃ!」
大きなしゃもじを取り出し、とどめと言わんばかりに何度も霞を叩くペロリ太郎。
「くっ、あっ!!」
強烈なしゃもじ攻撃を受け続け、ついには気を失ってしまった霞。
「気を失ったか?まぁこれだけほぐせば充分だろ。
さてと…」
霞を担ぎ、別の空間へ移動するペロリ太郎。移動したのは調理場だった。
「さて、早速料理してやるか。その前に邪魔な物を取っ払ってしまおう」
そう言って霞の着ている服を包丁で切り刻むペロリ太郎。霞はあっという間に全裸にされてしまった。
「う~ん!とっても美味そうだな」
控えめに膨らんだ胸、適度に脂の乗った太股、プリっとした尻などを見てニヤニヤするペロリ太郎。
「さてどんな料理にするかな~…やっぱり忍者だから和食がいいかな~…よし、新鮮なうちに捌いて活け造りにしてやろう。ならその前に捌いてる最中に暴れられても困るから…」
調理場の棚を何やら漁るペロリ太郎。
「あったあった」
何やらフルフェイスのヘルメットのような物を取り出し、それを霞に被せるペロリ太郎。
それを暫く充電するとヘルメットのてっぺんにあるボタンが赤く光った。どうやらこのボタンを押すとヘルメット内に高電流が流れる仕組みになっているようで、これで霞をシメるつもりのようだ。
「綺麗に捌いてあげるからね。それじゃあ、さよならモモニンジャー」
ペロリ太郎がボタンを押すと霞の体がビクン!!とエビ反りになった。
もうこれで霞は目を覚ますことはなくなった。
「これでよし、早速捌いてやろうっと」
ヘルメットを取り、長い刺身包丁を持つペロリ太郎。
「まずは血抜きと要らない部分を取り除かないとね」
血抜きを始め、部位を選別しながら、せっせ霞を捌いていくペロリ太郎。
霞の体が段々と切り身に変わっていく。
ある程度切り身になったら、大きな船の器を用意してそれに盛り付け始めた。
そしてあっという間に霞の活け造りが出来上がった。
「我ながら素晴らしい出来栄えだ。早速奥方様の所へ持っていこう」
ペロリ太郎は活け造りに銀の蓋を被せ、有明の方の部屋へ向かった。

「萬月~…萬月~…」
有明の方はまだ泣いていた。そこへペロリ太郎がやって来た。
「奥方様、まだ泣いておられるのですか?」
「何じゃ!失敗作め!妾の気持ちがお前には分かるまい!」
「これを見ても俺が失敗作だと?」
銀の蓋を取り、霞の活け造りを有明の方に見せるペロリ太郎。
「おぉ!これはまさかあのモモニンジャーか!?」
「その通りです。奥方様の憎きモモニンジャーを倒し、活け造りしてやりました。よろしければ一緒にたべませんか?」
「モモニンジャーの活け造りとは素晴らしい!!そうじゃな、早速食ってやろう」
さっきまで泣いていたのが嘘のように喜ぶ有明の方。箸を手に持つと、切り身を1つ取り、醤油に付けて口の中へ運んだ。
「う~ん!!ほのかに甘味があり、歯応えもしっかりしてて実に美味じゃ!これはどこの部位じゃ?」
「今召し上がられたのは太股の切り身でございます」
「太股か!萬月を蹴とばした憎き足じゃから思う存分食ってやろう。失敗作、お前も早く食べてみよ」
「失敗作では…まぁいいか、いただきます」
ペロリ太郎は尻の切り身を食べてみた。
「ここは脂が乗っていてトロのような味わいだ…箸が止まらないな…そうだ!」
ペロリ太郎は部屋を飛び出すと、丼とご飯を持ってきて丼にご飯をよそり、その上に霞の様々な部位の切り身を乗せた。
「霞丼の完成だ!」
それを一気にかき込むペロリ太郎。
「色んな部位とご飯がとてもマッチして口の中でとろけるようだ…」
「失敗作、一人で美味そうな食べ方をしておるな!妾は鯛のように茶漬けで食べたくなったぞ」
そう言って有明の方は出汁と茶碗を用意させ、霞茶漬けを作った。それをペロリ太郎同様、かき込む有明の方。
「あっさりした中にもモモニンジャーの旨味が出ていて素晴らしいのう」
その後も二人で好きなように霞を食べていき、最期に頭だけが残ったが、それもペロリ太郎が一口で平らげてしまった。
「ふ~…食べた食べた。実に良かったぞ、失敗作。褒めてつかわす。これで萬月も少しは浮かばれるであろう」
「失敗作では…まぁモモニンジャーを美味しく食べれたから良しとするか」
「次はデザートを用意するのじゃ」
「デザートですか?」
「あの白いのなんぞ団子やぜんざいにしたら美味そうではないか。早速捕らえてこい」
「承知しました。一休みしてから行って参ります」
「今すぐじゃ!早く行けぃ!」
休んでいたペロリ太郎を蹴飛ばし催促する有明の方。
「痛た!わ、分かりました、行って参ります~」
ペロリ太郎はそそくさと部屋を出て行った。
「モモニンジャーも最期は活け造りにされて妾に食われるとはいい気味じゃ。はっはっはっ」
膨らんだ腹を擦りながら高笑いする有明の方。

霞の活け造りが乗っていた船盛りが、霞の無念さを語るように寂しく残っていた。
[ 2016/02/08 21:00 ] ニンニンヒロイン | TB(0) | CM(1)

新年のランキング通り、素晴らしい生け作りになりましたねw
漬け丼やお茶漬けにされたあたりもとてもおいしそうでたまりません!
生け作りというかなり残酷な調理法ですが、苦しむことなく殺している点、作風がポップなおかげでそこ等へんはみじんも感じさせないのがいい塩梅だと思いました。
邪魔な個所を捨てちゃうのはもったいない気もしますが、余計に食材っぽさが増しますねw

でも捨てちゃった部分は後で合わせ汁の出汁にするなりして、余すことなく使いたいですね~♪
[ 2016/02/23 01:43 ] [ 編集 ]

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