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和洋折衷一方通行(後編)

前回の続きです。それではお楽しみ下さい。
厨房ではコック姿のゴロツキ達がせっせと準備をしていた。ヅッケーは厨房の真ん中に置かれていた調理台の上にピンクを寝かせた。
「さてと、早速調理に取り掛かるとしますか・・・まずはっと・・・」
そう言って辺りを見回すと銀の容器に入っていた白い粉を手に掴むとピンクに振りかけた。
「肉を焼く前に味付けをしておきましょうかね」
どうやら、ツッケーが振りかけたのは塩のようでピンクのスーツに小さな白い斑点模様が出来るほどしっかりと振られた。
「コショウも振りかけてっと・・・」
ペッパーミルを回しながらこちらもしっかりと振りかけられ、黒の斑点模様も出来上がった。
「味がしっかりと馴染むようにマッサージをしてあげましょう」
そう言ってペッパーミルを置くとヅッケーはピンクの腕を揉み始めた。肩から手に向かって両手で揉んでいく。さっきの液体の影響か時々マスクの中から感じているような声が漏れてきた。両腕を揉み終わると今度は両足を揉み始めた。先ほどと変わらぬ手つきで太ももから足先へと揉んでいくツッケー。
「さてと、やっぱりここも丁寧に揉まないとなぁ・・・」
そう言うとツッケーは天井から吊るされていた肉鉤にピンクのお尻の部分が自分の方に向くようにして手錠の部分を引っ掛けた。そして、ピンクのお尻を掴み、揉み始めた。ピンクのお尻は柔らかく、まるでつきたての餅のように弾力と張りがあった。しばらくすると、ピンクが目を覚ました。
「ここは・・・」
状況を理解できないでいるピンク。しかし、すぐにお尻を揉まれている感触を感じ、慌ててお尻の方に目をやるピンク。
「あんた何やってるのよ!!」
「何ってあなたを料理するために下味を付けてるんですよ」
揉む手を休めず答えるヅッケー。
「料理!? 何バカなこと言ってるのよ!!しかも、何よこれ!!外しなさいよ!!」
手足を止めている手錠を外そうと必死に手を動かすピンク。しかし、手錠はびくともせず摩擦熱によって手首を痛めてしまう。それでも、ピンクはマスクの中で痛みに顔を歪ませながらも必死に手錠を外そうと動かしている手を休めなかった。
「うっ!!!!」
急に全身を雷に打たれたような衝撃を受け、仰け反るピンク。更に間髪入れずに2、3度同じような衝撃を受けた。その度に「あっ!!!」と声をあげながら仰け反った。
「何・・・なの・・・!?」
先ほどのことで体力を奪われているのか肩で息をしながらヅッケーの方を見るといつしか揉むのを止め、手に麺棒を持ってニヤニヤして立っていた。
「まさか・・・あんた・・・」
「えぇ、そのまさかですよ」
スーツの上から秘部に麺棒をあてがうツッケー。
「あなたの想像通りこれをこうしたんですよ」
麺棒で秘部を突くヅッケー。また声をあげながら仰け反るピンク。どうやら先ほどの液体が秘部にも影響を与えているようで普通なら何ともない刺激が何十倍にも強められてピンクの身体を襲っているようである。
「止めて・・・」
「止める!!なんて!!出来ま!!せんよ!!」
突く手を止めようとしないツッケー。それよりむしろ突く手を強めていく。
「止めて・・・おかしくなっちゃう・・・あぁ・・・あぁ・・・」
「そうですか!!じゃあ!!そろそろ!!止めに!!しましょう!!かっ!!」
「あっ!!そんなに突いたら!!」
「イキそう!!なんですか!!」
更に力を込めてグイグイ秘部を突くツッケー。
「あっ!!ダメ゛!!」
「イッても!!いいん!!ですよ!!」
「あっ!!あっ!!あっ!!・・・・・・」
あまりに強く秘部を突かれたため、再びイキ過ぎて気を失ってしまったピンク。
「また気を失ってしまったんですか?全く意気地の無い。でもこれで料理するための下準備はいいでしょう」
下準備の完了したツッケーはピンクの料理を開始した。ピンクを吊したままにし、大人が1人入ってもまだ余裕があるぐらい大きな筒状の鍋をコンロに起き、火を点けて中火にし、鍋にサラダ油とみじん切りにしたニン ニクを入れ軽く炒め始めた。そして、ニンニクが軽く色付くと吊してあったピンクを肉鉤から外し拘束したままお尻を下にして鍋の中へと投入した。鍋から足と 腕が出るような感じでスッポリはまるような形になった。ピンクのお尻が鍋底へ付くやいなや「ジュー!!!!」っと言う音がし白い煙が上がった。お尻から伝わる高熱に目を覚ますピンク。
「えっ、何!? 熱い!!出してよ!!」
「それは出来ませんよ。今あなたを炒めてるんですから」
「冗談じゃないわよ!! いいから出しなさいよ!!」
体を動かし鍋の中から出ようとするピンク。
「暴れないで下さいよ、ほら!!」
手でピンクを押さえつけるツッケー。そして、ピンクにナツメグの粉を振りかけた。
「香辛料と肉が焼ける匂いがいい感じだ」
「いやぁ!!出して!!お尻が焼けちゃう!!」
今まで強い口調だったピンクが冷静さを失い泣き叫び出した。しかし、ピンクの気持ちとは裏腹にその後も焼き続けられた。しばらくすると、ピンクはぐったりとなり大人しくなった。意識があるようで死んでは無いようだ。
「炒めるのはこれくらいで十分ですね」
ツッ ケーは火を消すと鍋からピンクを取り出し、また肉鉤に吊した。取り出されたピンクはお尻の部分がくっきりとわかるほどこんがりと焼き目が付いていて湯気が上がっていた。他にも焼かれている時に鍋に振れていた背中部分や足の裏などもお尻ほどではないが焼き目が付いていた。ヅッケーは手を休めずに次の作業へと取り掛かった。先程までピンクを炒めていた鍋にピンクを炒めている間に助手が準備していたざく切りにされたニンジン、タマネギ、セロリを入れると再び火を点け中火にし、野菜を炒め始めた。そして、ある程度炒めると水を七分目まで張り、煮込み始めた。数分すると水面が揺らぎ始め、泡が浮かび始めた。大きな木のヘラで鍋の底に付いたピンクの旨みこそぎ取りながら混ぜ始め た。しばらくすると、灰汁も出始めそれを丁寧に掬い取るツッケー。
「一手間を加えるとしましょうか」
そう言って、鍋の上に新たな肉鉤を準備するとそこにピンクを掛け直した。そして、ピンクの腰に付いている空のホルスターにハーブを束にしたものを積めると、何やらリモコンを手に取りスイッチを入れた。すると、肉鉤が下がり始め、ピンクが鍋の中に浸り始めた。
「・・・熱い・・・嫌・・」
ぐったりとしながらもか弱い声で抵抗をした。しかし、声が聞こえていないのか作業を続けるツッケー。ある程度ピンクを浸すと逆に引き上げ始めた。
「こうすることによって肉の旨みをスープ全体に行き渡らすことが出来より美味しさが増すのです」
「・・・お願い・・・止めて・・・」
再びか細い声で抵抗するもヅッケーには聞こえず再び浸けられた。その後も浸けては上げての作業を繰り返された。
「さぁ、これ以上時間を掛けるわけにはいきませんね。そろそろ、仕上げといきましょうか」
そう言うと、肉鉤からピンクを外し拘束具を外した。おそらく、これが最後の逃げるチャンスかもしれないが焼かれたり湯に浸けたりあげたりしながらなぶられてきたピンクにはもはや逃げる体力や気力などは残っていなかった。ツッケーはピンクを抱えると鍋の中に足から入れ、体育座りのような形になり水面から頭が出るような状態になった。そして、デミグラスソースとジャガイモを続けて入れ、入れ終えると蓋をきっちりと閉めると火を強火にした。どうやら圧力鍋を使って本格的な煮込みに入るようだ。
「後は鍋に任せて。他の準備に取り掛かるとしましょうか」
煮込み始めてからしばらくすると、鍋の中でピンクは静かに息を引き取った。その後も煮込み続けられた。

それから、20分後ーーー

「そろそろいい頃でしょうかね」
そう言って、ツッケーは火を止め、鍋の圧力を抜き蓋を開けた。白い湯気が塊となって舞い上がる。湯気が落ち着くとそこには美味しそうなビーフシチューがあった。野菜は程良く味が染みて茶色くなり、味がしっかりと染み込みとろけそうなほど柔らかく煮込まれたピンクがいた。
「肉の煮込み具合はどうでしょう?」
そう言うとツッケーは竹串を手に取るとピンクの肩に刺した。まるで豆腐に刺しているのか様に何の抵抗もなくすっと通っていった。ある程度刺すと竹串を抜いた。すると、空いた穴から美味しそうな透明な肉汁が湧き水のごとく流れ出た。
「これだけ肉汁が溢れ出るなら煮込みも十分ですね。では、さっそく盛り付けをしていきましょうか・・・」
そう言って、ピンクを平たい大皿に取り出し盛り付けを始めた。

その頃、宴会場ではウェイターのゴロツキ達によってメインディッシュを載せるためのテーブルのセッティングが行われていた。5人ずつが両端に座れる大きな長方形のテーブルに白いテーブルクロスが掛けられ、ワイングラスや平皿、フォーク、ナイフと言った物の束が中央を空ける形で置かれた。ちょうどセッティングが終わった頃、厨房からヅッケーが出てきた。そして、銀の蓋が被せられた皿を載せた大きなワゴンをウェイター2人がかりで押しながら、ツッケーの後に続いて出てきた。そのままテーブルにワゴンを横付けすると皿を両端から抱えて、テーブル中央に皿を置いた。置かれるのと同時にサラダやフランスパン、ワインと言った物が運び込まれテーブルの上に置かれた。
「お待たせいたしました」
深々とガイナモ達に向かってお辞儀をするツッケー。
「お~待ってたぞ~」
「私待ちくたびれちゃった~」
テーブルにうなだれるゾンネット。
「待ち過ぎて酒を飲み過ぎちまったぜ」
ゼルモダが指挿す方を見ると先程のタンクに半分ほど入っていたがお酒が底をつきかけていた。
「ねぇねぇ、私また飲みたいなぁ~」
ツッケーの腕を振りながらお願いをするゾンネット。
「えぇ、ゾンネットさんなら喜んで造ってあげますよ」
「ヤッター!!」
子供の様にはしゃぐゾンネット。
「さてと、みなさんにメインディッシュを堪能して頂きましょう」
そう言うと皿をセッティングしたうちの1人が銀の蓋を取り払った。
「おぉーーーー!!!!!!!」
部屋に地鳴りの様な驚きの声が響く。蓋の中から現れたのは皿の中央に横たわり身体の半分ぐらいが浸かるぐらい上からシチューをたっぷりと掛けられ更にその上から生クリーム掛けられ見事に盛り付けされたピンクレーサーの姿がそこにはあった。
「すげぇ美味そうじゃねぇかよ」
「あの足とっても美味しそう。私、食べてみたい」
「俺はあの美味しそうな胸を食べてみたいぜ」
「これが本当にあのピンクレーサーなのか?」
目の前のことが信じられずツッケーに問いかけるガイナモ。
「えぇ、本当ですよ。何の変哲もないピンクレーサーでも手間暇掛けて料理してあげれば立派な料理になるんですよ」
「そうなのか・・・なるほど・・・」
ツッケーの説明に納得するガイナモ。
「このままでは食べにくいのでみなさんにお配りするために切り分けさせて頂きます」
そう言うとツッケーはテーブルの向かい側に回りガイナモ達と向かい合う形になった。そして、ピンクを自分の目の前の調理台の上に移した。
「ただ黙々と裏で切り分けても楽しくないでしょうからみなさんにはピンクレーサー解体ショーとして楽しんで頂きましょう」
「おぉー!!!!」
「では、さっそく・・・」
すると、ツッケーはピンクのマスクに手を掛けるとゆっくりと外し始めた。眠っているかのようなまま洋子の真っ赤な顔が現れた。
「ねぇねぇ、ツッケー」
「何ですか?」
「ひょっとしてピンクレーサーってチーキューの一般市民なの?」
「そうですよ」
普通に返答をするツッケー。
「えぇ~!! うっそ~!! そうだったんだ~!!」
バリバリアンの内のボーゾックの中で一番の驚きをみせるゾンネット。
「確かピンクレーサーは八神洋子って言う19歳の女の子ですよ。で、確かイエローレーサーは志乃原菜摘と言う19歳の・・・」
「(となると愛しのレッドレーサーもチーキュの・・・)」
そんなことを考え窓から見えるチーキュをぼーっと見つめるゾンネットにはツッケーの説明が途中から聞こえていなかった。
「あの・・・続きけてもいいですか?」
どうしていいかわからず困った様子でゾンネットに問いかけるツッケーが立っていた。
「あっ、ごめ~ん。どうぞ続けちゃって」
「では・・・」
そう言って再び調理台の前に立つと今度はピンクの右手袋に手を掛けると指先を親指から小指に掛けて1本ずつ先を引っ張り手袋をずらし始めた。そして、指の第1間接分ぐらいずらすと人差し指と薬指の先を持つとゆっくりと手袋を引き抜いた。同様に左手袋も外した。次にピンクの右足を持ち上げるとブーツのファスナーに手を掛け一気に下ろした。そして、下ろし終えると足も下ろし筍の皮を剥くようにブーツを外した。同様に左足のブーツも外した。丁度、変身途中のような姿にピンクはなった。次にピンクの両肩を持つとそのままゆっくりと持ち上げて上半身を起こした。足を伸ばして座らせた状態にするとピンクのベルトを外した。そして、背中のファスナーに手を掛けるとそのまま最後まで下ろしきった。背中が開いた状態になり中からピンクのブラと洋子の背中が見えた。ツッケーは 包丁を手に持つと刃を自分の方に向けるとピンクの首のスーツにあてがうと前後に動かしスーツを切った。料理をされていくなかで機能を失ったスーツは包丁でいとも簡単に切れた。ツッケーは包丁を置くとスーツを脱がし始めた。肩から順番に下に向かって脱がしていくツッケー。
勢いよく脱がすことも出来るだろうが肉が崩れないようにゆっくりゆっくり脱がしていく。しばらくするとピンクは上半身下着姿となった。鮫に噛まれた時に空いた穴からシチューが入ったのかブラや身体がシチューで少し汚れていた。ピンクの上半身を倒し再び寝かした状態にすると残りのスーツを脱がし始めた。上半身と比べ、下半身のスーツを脱がすにはそれほど時間が掛からなかった。気が付くと調理台の上にはピンクレーサーの姿はもうなく下着姿の洋子が横たわっているだけであった。
「グラッチさん」
「何だ~?」
「このピンクレーサーのスーツ研究材料としていりますか?」
「貰っていいのかい?」
「えぇ、どうせ捨てるだけなんで」
「じゃあ、遠慮なくもらうよ」
そう言ってグラッチはピンクレーサーのスーツが一式入ったトレーをツッケーから受け取った。
「あっ、ちょっとお待ちを・・・」
「うん?」
ツッケーはもう一度洋子の上半身を起こすとブラジャーのホックを外し脱がした。そして、寝かせて腰を少し持ち上げるとパンティに手を掛けるとゆっくりとずらし脱がした。ついに洋子は一糸纏わぬ姿になった。
「良かったら、これも差し上げます」
「ピンクレーサーの着てた下着か。 これも何か研究に役立つかもしれないねぇ、ありがとうツッケー」
「いえいえ。 さてと、肉を切り分けていこうと思いますが何処が食べたいですか?」
ガイナモ、ゼルモダ、グラッチ、ゾンネットの4人に問いかける。
「そうだなぁ・・・」
洋子を眺め何処を食べようかと考えるガイナモ。そんなガイナモの後ろでゴロツキ達が何か喋りだした。
「俺だったらあの足を食べたいなぁ」
「俺も俺も。 今にも崩れそうなほど柔らかそうで美味しそうだもんな」
「いや~、あの胸も捨てがたいと俺は思うぞ」
「どうしてだよ?」
「だって、見て見ろよ。 さっきはスーツで分からなかったけどよく見りゃ結構胸大きいぜ」
「確かにそうだなぁ・・・」
そんなことを下っ端のゴロツキ達がコソコソと話しているとガイナモが口を開いた。
「よし、決めた。 俺は両足をもらうぜ」
「えぇ~ガイナモズルい~。 私もそこ食べたい~」
「ゾンネットちゃん、俺はボーゾックの総長なの。 だから、両足食べたっていいじゃないの」
「じゃあ、私は両腕で我慢する・・・」
我慢するとは口では言っているものの顔は膨れ面のままだった。
「俺は胸をもらおうかなぁ。 グラッチ、お前はどうする?」
「じゃあ、俺は腹肉にしようかなぁ」
「わかりました。それでは準備をさせていただきます」
そう言うと大きなフォークとナイフを取り出し、フォークを洋子の右足の付け根にあてがうとナイフを押し当てた。すると、何の抵抗もなくスッと刃が入り切れた。切り口からは肉汁がジュワーっと流れ出てきた。続けて左足もナイフで切り出した。そして、切り出した両足を皿に盛ると大皿に盛った時のように上からシ チューをかけ、クリームをかけた。次に両腕を切り出すと同じように盛りつけた。それが終わると胸、お腹と注文部位を次々と切り出していった。あっという間に調理台の上には洋子の頭だけになった。
「頭はどうしましょう?」
「ツッケー、お前が食えよ」
「私がですか?」
「料理を作ってくれたお礼だ」
「そうですか、では遠慮なく頂きます。後で頂くとしましょう・・・」
タッパーに頭とシチューを入れると冷蔵庫に直した。そんなことをしている間にガイナモ達の前にはそれぞれの頼んだ部位の入ったシチューの皿が置かれ、両手にはナイフとフォークを持ち、後はツッケーの合図を待つだけの状態であった。
「では、みなさん。熱いのでお気を付けてお召し上がり下さい」
「では・・・いっただきま~す」
4人の挨拶がサロンに響く。
「ピンクレーサーはどんな味がするのかなぁ・・・」
そんな事を言いながらガイナモは肉を一口大に切ると口に運んだ。しばらく、肉の味を楽しんだ後飲み込んだ。
「うん、美味い!!」
「ホント口の中で溶けちゃう」
「肉汁もたっぷりで口からこぼしてまいそうだぜ」
「この味はチーキュの一般市民じゃなくてまさに牛だな。いや、牛以上だな」
「ねぇ、ガイナモ~足1本頂戴」
目をキラキラと輝かせておねだりをするゾンネット。
「だから、ダメだって・・・」
ゾンネットの顔に困惑気味のガイナモ。
「いいじゃん、ケチ!! ガイナモばっかり美味しい思いしてズルい!!ズルい!!・・・」
口を尖らせてズルい!!と連呼しながらガイナモを叩くゾンネット。
「わかった、わかった。 1本やるから」
「ホント?」
また目を輝かせてガイナモを見るゾンネット。
「ホント、ホント。 はい、ゾンネットちゃん」
そう言って足を1本ゾンネットに渡した。
「ありがとう~、ガイナモ~」
先ほどとは打って変わってガイナモに抱きつきキスまでするゾンネット。そして、しばらくすると抱きつくのを止めガイナモから貰った足を一口切り出して食べ始めた。じっくりと味を楽しむゾンネット。
「う~ん、おいしい~。 やっぱり足が一番美味しいわね。 脂身が少なくてよく引き締まってるし」
そう言いながらもう一口口にした。
「やっぱり、美味しい!!」
何度も肉の味に噛みしめながら食を進めた。

それからどれくらい時間が経っただろうか。バリバリアンにいる者全員が酔いが回り出来上がっている頃、外に白い車が止まりバリバリアンに誰かが入ってくる。
「見つけたわよ、お姉ちゃん!!」
「ラジエッタ!?」
ラジエッタと呼ばれた人形の様な白いドレスを着た女の子はゾンネットの妹でファンベルト星のお姫様である。ちなみに、ゾンネットもファンベルト星のお姫様である。
「さぁ、家に帰えるよ・・・」
ゾンネットの腕を持ち、引っ張るラジエッタ。
「しつこいわねぇ!! 帰らないったら帰らないの!!」
その手を振り払うゾンネット。しかし、すぐに掴み引っ張るラジエッタ。そして、ちょっとした引っ張り合いが始まった。
「まぁまぁまぁまぁ、せっかくの宴中なんだからケンカはよくないよ」
「すいません、ガイナモさん。姉がお世話になりっぱなしで・・・」
「いやいや、構わないよ」
改まってお辞儀をする2人。
「そうだ、ラジエッタちゃんも楽しんでいく?」
「そんな悪いですよ」
「いいからいいから」
そう言って席に座らせるガイナモ。
「良かったら、これ食べる? 俺の食べさしだけど」
「えっ、いいんですか?」
「いいよ、俺は十分に食べたから。ツッケー」
「何でしょうか?」
「ラジエッタちゃんにこの肉使って新しくシチューを入れてやってくれよ」
「かしこまりました」
そう言うとツッケーはガイナモに渡された皿からトングで肉を取り出すと鍋に移し、そこにシチューの入っていた鍋に残っていたシチューを入れると軽く温めた始めた。そして、湯気が上がり始めると火を止め、白い平皿に盛り付けた。
「お待たせしました。熱いので気を付けて下さいね」
「ありがとうございます」
ツッケーに座ったままお辞儀をするとチラッとガイナモの方を見た。
「いいよいいよ、さぁさぁ冷めないうちに」
「はい。では、頂きます」
ラジエッタは皿の両脇に置かれたナイフとフォークを持つとフォークで肉を押さえ切り始めた。そして、一口大に切り出すと口に運んだ。しばらく、噛んだ後飲み込んだ。
「美味しい・・・すっごく美味しいです」
「そうか、喜んでくれて嬉しいよ」
「こんなに美味しい肉初めてですよ。一体何の肉なんですか?」
肉を口に運びながらガイナモに聞いた。
「えっ!?」
その言葉にガイナモが驚き、そしてバリバリアンのサロンにいる者全員も驚き一瞬にして静寂に包まれた。
「それは・・・なぁ?」
ガイナモがゼルモダに助けを求めるかの様に見る。
「何の肉だっけ・・・グラッチ」
「えっ、俺にふるのかよ!!」と言わんばかりの顔をするグラッチ。
「ねぇ、何の肉なんですか?」
「それは・・・」解答に困る一同。
「それはチーキュ産の洋子と名付けられていた高級牛の一頭だよ」
ツッケーがラジエッタに答えた。ツッケーとラジエッタ以外のメンバーが息を呑む。それも無理はない。ラジエッタはカーレンジャーの大ファンなのだ。一度カーレンジャーに会いにチーキュに訪れたほどである。そんなラジエッタに肉の正体が判れば一大事である。
「へぇ~、そんな高級牛肉があるんですか・・・」
感心しながらまた肉を食べるラジエッタ。また、ツッケーとラジエッタ以外がホッと肩をなで下ろす。
「この肉ホントに美味しい。こんな美味しいお肉がチーキュにあるなんて知らなかったなぁ。今度チーキュに行った時にまた食べよっと」
「あのさぁ、そんなに気に入ったならさ。俺のも食べるか?」
「えっ、いいんですか?ありがとうございます」
そう言ってゼルモダの皿から肉を貰うラジエッタ。それも幸せそうな顔をして食べていく。こうして、ラジエッタは何も知らないまま宴は続けられた。

それから数ヶ月が過ぎた。バリバリアンはいつも通りの賑わいを見せていた。ゴロツキ達と談笑をするゾンネット。その指にはこの前見ていた雑誌の指輪をしていた。
「それにしてもこの前のピンクレーサーのシチューは美味しそうでしたね」
「美味しそうじゃなくて美味しいのよ。どんな肉よりも肉汁が一杯で脂が甘くてあれを食べれて幸せだったわ」
料理の味を思い出し幸せそうな顔をするゾンネット。
「いいなぁ、俺も食べたかったぜ」
「じゃあ、食べてみるか?」
「えっ!?」
ゴロツキ達が後ろを振り向くとそこにはツッケーがいた。
「ツッケーさん!!」
「食べてみる? カーレンジャー」
「いや、自分なんかが食べる身分じゃないっすよ。それにもうカーレンジャーいないじゃないっすか」
「ならいいものを見せてあげるよ」
そう言うとツッケーは奥に入ると何やら大きな樽を持ってきた。その樽をゴロツキ達の前に置いた。
「『ボーゾック印のおいしいイエロー漬け』・・・ですか?」
樽のラベルに書かれた文字を読むゴロツキ達。しかし、いまいち理解できないゴロツキ。そんな状態を見かねたツッケーは蓋を開け始めた。蓋を開けると中には糠が詰まっていた。そして、その中にツッケーは手を入れると何かを掴み、引き上げた。
「イエローレーサーじゃないですか!?」
ツッケーが取り出したのは見事に漬けられたイエローレーサーであった。
「何であるんすか?」
「ピンクレーサーは生け捕りに出来たけどもイエローレーサーは殺しちまったからなぁ。死んだ肉は硬くて喰えたものじゃない。そこで私の開発した糠ならどんな物でも美味しい漬け物にすることが出来る。それを使ってイエローレーサーを美味しい漬け物にしたというわけさ」
「そうだったんですか。でも、それならどうしてこのラベルが貼ってあるんですか?」
「後々売ってボーゾックの資金にしようと思ってたんだけど君たちがカーレンジャー食べたそうにしていたから食べさせてあげようと思ってね」
「そんな大事なもの食べれないっすよ」
「総長、こいつらに食べさせてもいいですよね?」
「あぁ、構わなねぇよ。チーキュを花火に出来たのはお前達が頑張ってくれたからなぁ」
「だそうだ。どうする食べるか?」
「カーレンジャーが食べれるなら何でもいいや。食べさせて下さい」
「俺も!!」「俺もだ!!」っとゴロツキ達から次々と声があがる。
「わかった、わかった。 じゃあ、準備してくるよ」
そう言うとイエローを樽に戻すと再び奥へと運んで行った。調理場に着くと再びイエローを樽から出すと流水でイエローの身体に付いた糠を洗い流した。そして、洗い終わるとまな板の上に置くとマスクを外した。漬けられて水分が抜けたのか少し痩せた菜摘の顔がそこにはあった。ツッケーは包丁を持つと頭を最初に落とした。そして、スーツ姿のままのイエローの手足を胴から切り放すとそれぞれを一口大に切っていった。しばらくすると蓋を被せた皿を持ってツッケーがゴロツキ達の前に現れた。そのまま歩き中央のテーブルに皿を置いた。
「待たせたな、さぁ遠慮なく食べてくれ!!」
皿の蓋を開けると活け造りのように真ん中に頭とマスク周りには足は足、腕は腕と固めて盛りつけられた菜摘の姿があった。そして、いくつかの漬け物には爪楊枝が刺さっていた。
「めちゃめちゃ美味そうじゃないですか」
ゴロツキ達が皿の周りに集まり出す。そして、
「見てるだけじゃなくて食べてみろよ」
ツッケーが爪楊枝の刺さった漬け物を一つ取ると1人のゴロツキに渡した。食してみるゴロツキ。
噛む度にパリポリと音がする。
「すげぇ、美味いっすよ!!よく漬かってって程良い塩加減でほんのり甘くて」
「その甘さは食材自身の甘さだよ」
「へぇ、イエローの甘さなんだ」
「俺にも食わしてくれ!!」
「俺にも!!俺にも!!」
イエロー漬け物に群がるゴロツキ達。漬け物を食べる音がバリバリアンに響きわたる。
「うめぇ~!!」
「スーツがキュウリの皮みたいにパリパリしててうめぇよ!!」
「その漬け物お茶請けにもいいんだぞ。ほれ」
湯飲みに入ったお茶を渡すツッケー。言われるがままに漬け物をかじりお茶を飲むゴロツキ。
「うぅ~わ、めっちゃあいますね」
「甘みが口一杯に広がっていい感じやわ~」
「てか、めっちゃ和むわ~」
「どうっすか?ゾンネットさんも食べますか?」
「私も食べる~」
こうしてゾンネットも加わりチーキュ花火計画成功を祝うパーティーは続けられたのであった。
[ 2010/12/15 00:00 ] カーレンヒロイン | TB(0) | CM(2)

読みました。リクエストのコメントについてですがユベルさんのSSは料理シチュがあってこそなので
ノープログレムですよ。あと、今更ですが、特撮ピンチSSスレにシンケンヒロインの腹ボテSS書いたので良かったらみてください。

[ 2010/12/22 01:15 ] [ 編集 ]

とろろさん、コメントありがとうございます。
すいません、こちらにもコメント頂いてありがとうございます。
料理シチュがあってこそとか言ってもらえるとありがたいです。1人はシチューで1人は漬け物だったんで
受け入れられないと思っていたのでf^_^;とろろさんの中ではこの展開はありですかね?

シンケンの腹ボテですが探したんですが・・・カエルが出てくる奴ですかね?
もし、そうでしたら楽しく拝見させて頂きました。私が書くSSと違ってエロが入って良かったです。

リクですが遠慮なく投稿してくださいね。2つまとめて位でしたら書かれてても問題ないんで。
(流石に10も20も一緒だと困りますが・・・f^_^;)
[ 2010/12/22 11:24 ] [ 編集 ]

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