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孤独な戦い~マジ・マージ~

まだ調子は不安定ですがリハビリがてらに書いた短編ですがUPします。
マルデヨーナ世界での戦い中、激しい爆発に巻き込まれ異次元に飛ばされてしまった麗。気が付くとそこは辺り一面草木が生い茂るジャングルのような場所だった。
「ここ・・・何処なんだろう?」
マージフォンを見る麗。
「連絡も取れないみたいだし・・・それに天空聖者の力も感じられないわ。これじゃ変身も出来ない・・・はぁ・・・」
溜め息をつきながら歩き始めた。
「何とかしてみんなに連絡を取らないと・・・」
宛てもなくさまよい続ける麗。周りは静かで川の流れる音や時たま風で揺れる草木の音や歩く度に枝や落ち葉を踏む音しか聞こえない。
(アァッ!!!!!!)
「ひぃ・・・」
突然の鳴き声に身体を強ばらせる頭上を見る麗。
「なんだ・・・鳥か・・・もうビックリさせないでよ」
再び歩き始める麗。麗の周りを再び静けさが包む。しばらく、歩き続けると開けた空間に出た。そして、そこに踏み入れた瞬間空気が一瞬にして張り詰めた。
「誰かに見られてる・・・」
視線を感じる麗、しかも、その視線を多数感じる。息を飲み構える麗。足を下げた瞬間に木の枝が鳴った。その瞬間、多数の矢が麗に向かって飛んでくる。とっさに前に転がり避ける麗。体勢を立て直すと一気に駆け出す麗。
「ほほほほほほ」
と奇声を上げながら片手に弓矢を持った原始人のような男たちが追い掛けてきた。必死に逃げる麗。前からも男たちが現れ逃げ道を防がれる。ふと横を見ると小道があり、そこに入っていく麗。しばらくいき振り返ると男たちが追い掛けて来ていない。
「あれ?どうしたのかしら?」
と不思議がっていると柔らかい土を踏む麗。
「えっ!?」
と思ったのも束の間足に縄がまとわりつき、大木に足を縛られた状態で釣り上げられた形になった。「何なのよ、一体?!」
状況を飲み込めないでいると男たちが集まりだし歓声を上げ始めた。
「ちょっと降ろしてよ!!」
お構いなしに喜ぶ男たち。
「見てなさい!!こんな縄なんかすぐにほどいてあげるから」
そう言ってポケットに手を入れる麗。
「あれ?ない・・・まさか!!」
下を見るとちょうど下にマージフォンが落ちていた。1人の男がマージフォンを拾い上げると不思議そうに見る。開けるとボタンを押す男。しかし、音がなったことに驚き投げてしまった。
「そんな・・・」
落胆する麗。すると、木から降ろされたと同時に木の棒に手足を縛られ2人の男が両端から担ぎあげた。
「ちょっと何処に連れていくのよ!!降ろしてよ!!」
必死に訴える麗を後目に男たちはどこかへ麗を運び出した。しばらく、揺られながら運ばれていくとそこにはちょっとした集落があった。
「うららら!!!!」
男たちが叫ぶと縦穴式の住居から何人かの原始人が出てきた。そして、麗を見るなり歓声を上げた。その歓声に触発されるように周りの原始人も歓声を上げる。そして、一通り歓声を上げ終わると散り散りになり何かを準備をし始めた。麗を棒から外すと後ろ手にして縛り直した。必死に抵抗するも男たちに簡単に押さえ込まれてしまう。縛り終わるとYの字に分かれた2本の木の棒に両端をぶら下げた。そして、ぶら下げた麗の下に薪をくべ始めた。
「これって・・・ひょっとして・・・」
麗の頭の中に思いたくもないことが浮かぶ。その時、太鼓の音が鳴り響く。遅れて他の楽器も鳴り出す。すると一斉に何かを歌いだした。どうやら、宴が始まったようだ。歌をある程度歌ったところで1人の男が火の付いたタイマツを持って麗に近づいてきた。その様子が視界に入る。
「やっぱりそうだよねぇ・・・」
麗の嫌な予感は的中した。捕まえた麗を料理して食べようと考えていたのだ。そんなことを祝うための宴なのである。
「私は食べ物じゃない!!いや、この縄を解いて!!」
縄を解こうと暴れる麗。しかし、抵抗むなしく薪に火が点された。
「いや!!熱い!!」
麗の身体が赤く照らされるそれと同時に別の男が棒を回し始めた。
「お願い!!降ろしてよ!!」
必死に叫ぶ麗。しかし、その声は宴を祝う楽器の音にかき消された。しばらくすると、麗の顔に汗が浮かび上がってきた。それを見るなり男は壷を受け取ると中の液体を麗に塗り始めた。
「いや・・・止めて・・・」
衰弱しているのか抵抗する声が先ほどよりも小さくなっていた。塗られた液が垂れ良い香りを上げていた。ずっと塗り続けられるうちに麗は静かになった。それでも、手を休めることなく焼き続けられ塗り続けられた。そして、火が消えた頃には見事に麗はBBQになっていた。
「うららら!!!!!」
その出来映えに歓声を上げる男。それを合図に麗を切り分け配り始めた。そして、綺麗さっぱり切り分けられると麗の肉はあっという間に男たちの胃袋に納まった。その頃、持ち主を無くしたマージフォンが虚しく鳴り響いていた。
[ 2010/03/14 00:00 ] マジヒロイン | TB(0) | CM(2)

バーベキューって、単純だけど奥が深い料理ですよねw

麗のバーベキュー、美味しそうですね。
必死の抵抗も空しく、料理されていく過程がなんとも刺激的です。
読んでいるだけで、香ばしく焼けていく肉とタレの匂いが香ってきそうです。
今後も期待してます。
[ 2010/03/21 19:05 ] [ 編集 ]

>るりょうりに健山さん
コメントありがとうございます。まさか、今回の作品にコメント頂けるなんて嬉しいです。
るりょうにさんも作品のんびりと書いていって下さいね。
[ 2010/03/22 09:41 ] [ 編集 ]

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