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ホントなの!?黄色を襲う桃色の悪魔

注:今回いつもお世話になっている"THEICBM"の管理人であられるサワキ様よりメガヒロインの作品を頂きました。ありがとうございますm(_ _)m 感想はコメントより受け付けておりますので良ければどうぞ。 では、サワキワールドをお楽しみ下さい。

「それにしてもさ、急だよね。耕一郎はボランティアで東南アジア、健太は自分探しだ、とかいっていなくなって」
「瞬は、フランス留学?」
「そうそう。ま、瞬なんて瞬らしいといえば、らしいけど」

 自動ドアがスライドすると、冷房の風を感じる。城ヶ崎千里は今村みくの顔を久しぶりに見た気がしていた。
「まだ、卒業してから3ヶ月しか経ってないんだよね」
「うん、なんだか、高校にいかなくていい、っていうのが不思議」
「みくは短大、ちゃんと行ってるの?」
 千里はきいた。店内は季節柄か人で溢れ、どこか騒がしい。その喧噪を一歩下がってみていると、あ、なんか、もう高校生じゃないのかな、そんなことを思ったりする。列が出来ていて、二人で並ぶ。
「い、いってるにきまってるじゃん!」みくは言って苦笑い。「まあ、出席採る授業は出てるよ――千里は?」
「ちゃんとでてるよ」
「お、優等生!」
「そんなんじゃないよ。だけど」
「夢があるから」
 千里の言おうとしたことを、みくが芝居かかった口調で続けた。千里はみくの顔をみて、むくれてそれから二人して笑った。
  ――このソフトクリームショップの行列は20人にも及んでいた。並ぶだけで汗かきそうだったけど、土曜昼の情報番組で「すっごくおいしい」、レポーターが言っていたのをみくが見て、それで行こう、という話になった。ネジレジアとの戦いも終わると、それだけ余裕が出来た。そんな日曜の午後だった。

 ソフトクリームショップの店員は、女で身長が175はあった。引き絞った身体はスレンダーという言葉そのままで、女は目線を絶えず走らせていた。
 全ては作戦。目標――メガイエローとメガピンクが列に並んでいた。ネジレジア壊滅のさなかで、女は数少ないネジレ獣の生き残りだった。名前を、ポイズンネジラーといった。
 棚にあるボトルをポイズンネジラーは手に取った。その中には、キラキラ光るソースが入っていた。

 「なんか、おなか痛い」といって、千里がトイレに行き、みくだけが列に残された。列は進み、あっと言う間にみくの番が来た。仕方なく財布を出して、ミックスソフトを1つだけ注文した。
「まだかなぁ……」
 キラキラしたソースのかけられたソフトはみるからに、みくの触感をそそった。千里は戻ってこない。椅子に座って、みくは千里を待った。でも、誘惑に負け、ソフトクリームを舐め――
「ごめんごめん」
 みくは不意の声に気づいた。千里が立っている。体調悪い――? 上目遣いのような形で、ソフトを口にしたまま、千里をみた。
「大丈夫?? 千里??」
「なんとか――なんか、変なものでも食べたのかも。ちょっと冷たいものはパス」
「なんだぁ、折角なのに――」みくの手にはもうほとんどコーンしか残っていない。
「おいしいの?」
「うん、みくちゃん評価では85点かな」
「何それ?」
 そのときだった。左腕に巻かれたデジタイザーがあの音をたてて、二人を呼び出した。ネジレ反応の出現、念のため調査してくれ――久保田博士の呼び出しだった。
「がっくし、折角の休みなのに」
「仕方ないじゃない――いくよ、みく」
「あぁ、待って!」
 ポイズンネジラーはその姿を見ると、バックヤードに続く扉へと消えた。

「ここらへんの筈だけど」
 インストールした千里とみく――メガイエローはメガピンクと、センサーをオンにして、あたりをサーチしはじめた。森、鬱蒼と茂った森だった。
「また、どうせ、何かの故障だって」
 メガピンクは肩を落としながら、辺りを見回した。ネジレエネルギーの探知装置の故障や、地震のように突発的で浅い空間の歪みが時々発生して、そのたびに調査にいくこととなっていた。
「でも、なんだか、気持ち悪い」
 森の中、足下は湿り、何かの腐敗する甘い臭いがマスクの中にも入ってきた。
「ねぇ、もうさ、異常ないみたいだし帰ろうよ」
「本当に、そうかしら?」
 不意に声がした。二人の女戦士はその声に、ほとんど同時に振り返った。
「誰!?」
 その中でも、高く生えた木から伸びた太い枝に、影が見えた。長身で、コオモリを思わせる羽根を備え、それが広がると、ゆっくりと地面へ降り立った。
「わたしはポイズンネジラー。わたしはネジレジアのお菓子職人。わたしの手からどんなお菓子でも作り出すことができるわ」

 すらりとした長身、青い身体は異常なほど引き締まっている。こぼれそうな二つの乳房――見事なほどのプロポーションのネジレ獣がそこにいた。
「ネジレジア!? なんで、壊滅したはずじゃ!」
 メガイエローは声をあげた。彼女はピンクに合図して、メガスナイパーを抜いた。意外とまずい事態かもしれない――千里は意識していた。
「破壊のあとには、再生があるもの。わたしはネジレジアの再生を司る天使よ」
「悪魔の間違いでしょ!」と、メガピンク。「どこで死に損なったか解らないけど、また地獄に返してあげるわ!」
「あらら、威勢のいいこと」
「威勢? ふん、あなたこそ、そんな余裕でいいのかしら?」
 メガイエローが返す。ネジレジアはもうない。残党の一匹や二匹――千里は思っていた。
「でもね」ポイズンネジラーの手に、あのソースボトルが現れた。「メガピンク、あなたはこのソースを飲んだはずよ。見覚えあるかしら?」
「それは……」
 メガピンクは思わずうなづいてしまう。
「残念だけど、あなたはソフトクリームを食べなかったから、飲まなかったでしょうけどね」
 ポイズンネジラーはメガイエローに向かっていった。
「メガピンク、あれは――?」
「さっきのソフトクリームに乗ってた特製ソース……すごく甘くておいしかった」
「そういうこと、よ?」
 ポイズンネジラーは笑った。メガイエローは動揺する仲間を見てから敵をみた。
「ふざけないで!」このネジレ獣は二人の生身をつけねらってきた。千里にはそれが卑劣で許せないことのように思えた。
「ふざけてなんかないわ。ネジレジアの再興の為、邪魔者は始末するのよ!」
「誰がそんなことさせるものですか!」
 メガイエローは言った。言いながら、メガスナイパーを構え引き金を絞りながら走り出していた。
「メガスナイパー・シュート!!」

「消えた!?」
 メガイエローは躍り出た。俄かに事態は悪化している。みくを早く、メガシップにつれてかえらないと――
「どこ撃ってるの?」
 地面を火花がかき、敵の立っていた場所に立ち、千里は辺りを見回した。不意に宙から鉤爪のような足が伸びてきて、メガイエローのマスクを直撃する。
「きゃあああぁあぁっ!?」
 転がりながら背中を倒木にうちつけるメガイエロー。草をかく足音に顔をあげると、ポイズンネジラーの手があり――掴まれた。
「離しなさい!」
「誰が?」
 拳が振りかざされるとみるや、それは柔らかいイエローの腹部に入り込んでいる。
「ああぁっ!」
「メガイエロー! 待て、ネジレ獣っ!!」
 ぎろり、ポイズンネジラーが振り向くと、そこにはメガピンクはスナイパーを構えながら迫っている。ポイズンネジラーはイエローの肩を掴むと、ぐるりともちなおし、それをピンクの目の前に差し出してがっちり抑えた。
「これでも撃てる?」
「うぐっ……メガピンク、逃げて……きゃああぁぁぁっっぁ」
 ポイズンネジラーの掴んだ手が、メガイエローの肩に食い込んで、千里が声を漏らす。
「離せ!」
 メガピンクはメガスナイパーを構えている。ポイズンネジラーは銃を構えている。
「メガピンク、あなたに飲ませたがただの毒だと思う……?」
「じゃあ、なんだっていうの?」
「それは直ぐに解るわ」
 ポイズンネジラーはメガイエローの肩から手を離した。
「うう……ああぁっ!」
 猫背になる彼女の両脇を掴み、そのまま目の前に向かってつきだした。メガイエローの身体が宙を舞い、その刹那、ポイズンネジラーの目が光った。
「こうなるのよ! ――ハッ!」
「きゃあああああああああああああああああぁあっ!?」
「メガイエロー!?」

 一瞬で白煙があたりに立ちこめ、みくは視界を奪われた。どさ、何かが落ちる音がして、みくは慌ててスナイパーを向けて進んだ。
「メガイエロー?」
 そこには何かがいた。その向こう――煙は予想よりも早く消えようとしていて――ポイズンネジラーがいた。
「さあ、メガピンク?」
「メガイエロー、千里??」
 2歩、3歩、メガピンクは歩みでた。地面にメガイエローが倒れていた。
「何をしたの?!」
 銃口をポイズンネジラーに向けながら、メガピンクはきいた。
「あなたに飲ませたのは、フフ」ポイズンネジラーは口に手を当て笑った。「それはね、あなたに昔、ブタネジレが飲ませた大食い症候群の薬よ」
「! ――っ!!」
 みくは耳を疑った。昔、ブタネジレがばらまいたクレープには、食欲がとまらなくなる薬が入っていて、それにみくは食べてしまい――恐ろしいことになった。
「で、でも、大食い症候群は20分間何も食べなければ」
「ううっ……」
「それが、できるかしら?」
「千里!!」
 メガピンクは銃口を向けたまましゃがんだ。メガイエローがそこにいる。ひどい怪我をおっているに――伸ばした手に粘着質の液体が付着して、糸をひいた。
「何これ?」
「み…く……逃げて……」
 途切れ途切れの千里の声。みくは気づいた。空気がなんだかすごく甘ったるい。液体を口元に近づけると、ひどく甘いにおいがした。
 視界が開け、みくは目をみはった。そこにメガイエローがいる。だけど、なにかおかしい。みくは気づいた。その輪郭が全体的に歪んでいる。まるでビニールコーティングした氷のようで――
 ――――ごくり。
 みくは無意識的に息を飲み込んでいた。
「さぁ、メガピンク。あなたは暴走する食欲を20分間抑えることができるかしら。大食い症候群にかかった人は、理性を失い、とにかく食べ続けることしかできない獣になるのよ?」
 気づくと、ポイズンネジラーもイエローをはさんでみくの向かいに座っている。ポイズンネジラーは、イエローの身体に手を伸ばした。手が糸を引き、その先に――水飴だとみくには解った――を、口に含んだ。
「さあ、おいしいキャンディになったみたいね、メガイエロー?」
 不意に冷たい口調でポイズンネジラーは言った。
「キャンディー……千里が……」
 みくは胸騒ぎを覚えた。身体が浮ついた感じで、言葉は逆にうつろだった。
「そう。わたしのお菓子になってしまう光線を浴びて、メガイエローはキャンディになってしまったのよ」
「うう…ぁぁあ……な、なんで…すって……」
 『キャンディ』は声をあげた。身体は溶けた水飴で覆われている。その下にキャンディの層があり、色とりどりのキャンディーがメガスーツを構成する配色をつくっている――わずかにうごくと、その飴細工は形が少し崩れた。
「身も心もキャンディ。だけどね、わたしの術は不完全で、千里さんは今でもまだ人間の心を残していて、1時間もすれば、元の人間に戻ってしまうわ」
 言葉に、みくは頷いていた。
「だけど、もし、あなたが千里さんの身体を食べてしまえば――そのときはフフフ……」
 ポイズンネジラーは立ち上がった。翼を広げた。その動きで風が流れ、みくは瞳孔を広げた。
「メガイエローは一生元に戻らず、人間の心も失ってしまうわ。でもそうしたら、メガピンク、あなたを新生ネジレジアに迎えてあげるわ」
 さっと、ポイズンネジラーは飛び立つ。深い森の奥底で、二人の少女だけがのこされた。

「んぁぁぁっぁ……」
 千里は呻いた。頭が痛くて重い。敵とみくが何か話していたけれど、耳が変な方向に響いてほとんどききとれなかった。体中がねばっとして、インストールしているのに変な感じだった。
「ち、さと――」
 光彩が広がり、視界がまともに見えない。あれから大して時間はたっていないはずで――ぼやけた視界の中に、ピンク色の影がみえた。
「みく、みくなの??」
 のどが痛い。ぼやけた中でも、みくがマスクをオフにしているのが解る。髪型がいつものままでみえた。
「わたし、おなかすいた……」
 いつもなら、たしなめただろう、千里はそれどころではなかった。そのうちに、メガピンクの身体が覆い被さってくるのが解った。あとはなにも解らず、意識が白濁として、ただ時間だけがすぎていた。
「おいしい……おいしい……」
 声がどこかで響いていた。
[ 2009/09/16 00:00 ] ゲスト料理人 | TB(0) | CM(2)

サワキさんの十八番のメガイエローのリクエストを参考に、ユベルさんの最高の料理技術でメガイエローを料理.........
ユベルさんとサワキさんのコラボ料理!
まさに完全調和!
[ 2009/09/19 12:20 ] [ 編集 ]

No title

>VAVAさん、コメントありがとうございます。
この作品は私は書いていませんよ。サワキさんが書かれてたものをUPしただけですよ。
[ 2009/09/20 10:51 ] [ 編集 ]

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