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豚への車線変更

注:今回も画を見ることができますが妄想の邪魔する恐れがありますので見たい方だけ閲覧してください。

宇宙の果てにある小さな星。そこに2人の宇宙人がいた。この2人は元ボーゾックで、他のメンバーは心を入れ替え、地球で働きだしたりしている中、この2人だけはそれに反抗し今でも宇宙を走り回っていた。
「最近、俺のバイク調子悪りぃんっすよ」
「マジかよ!?お前と一緒じゃないと俺1人だけ走ってもつまんねぇよ」
「わかってるっすよ、アニキ。わかってるけど、バイクを買い換える金なんてないっすよ。どっかに大金が入るような話ねぇかなぁ」
「そんなのあるわけねぇだろ。ガバドはホントにいつもくだらねぇことばかり考えるよな」

その時、突風が吹き何処からともなく一枚のチラシが飛んで来て、ガバドの顔に張り付いた。
「うんん、なんだ」
顔に付いたチラシを見るガバド。
「ちょっと、アニキこれ見て下さいよ」チラシをアニキに差し出すガバド。
「なになに・・・宇宙一の養豚場!ワケあり豚!高級豚!珍豚!どんな豚でも高価買取り!!捨てる前にぜひ我がピッグド養豚場へ!!か・・・って俺たちには関係ないじゃんかよ」
「確かに豚なんて俺ら連れてませんよ・・・あるのはボーゾック解散時にグラッチさんから頂いた高カロリースプレーの原液と解毒薬ぐらいですからね・・・ねぇ、今から豚捕まえにいません?イテッ!!」ガバドの頭を小突くアニキ。
「お前はホントにバカだな。あのなぁ、豚というのは犬や猫と違ってそんじょそこらにいるもんじゃないんだよ」
「そっか、いないのか。じゃあ、いっそのこと豚を作ったらどうです?イテッ!!」またガバドの頭を小突くアニキ。
「お前、それマジで言ってるのか?マジなら呆れて何も言えねぇよ」
ガバドのバカさ加減に頭を抱えるアニキ。しかし、次の瞬間アニキの頭にあることが浮かぶ。
「おい、ガバド。ひょっとしたら豚を作れるかもしれねぇぞ」
「えっ、マジっすか!?」
「それはだなぁ・・・」
ガバドに耳打ちをするアニキ。
「なるほど!!流石、アニキ!!考えることがひと味もふた味も違う」
「だろう?じゃあ、さっそく行くぞ」
「はい。いざ、チーキューへ!!」
2人はチーキューへと愛車を走らせた。
その頃、地球では1人の女が疲れた様子で歩いていた。
「はぁ~、疲れた。昨日はあんなに暇だったのに何で今日はこんなに忙しいのよ。私だって経理の仕事があるのになんで駆り出されなきゃいけないのよ」
そんなことをブツブツ呟きながら歩いていた。彼女はボーゾックから地球の平和を守ったカーレンジャーの1人で、ピンクレーサーこと八神洋子である。どうやら仕事が忙しくてグチをこぼしているらしい。そんな洋子に見るからに怪しいかっこの男が近付いてきた。
「なっ、何ですか?」
「新しく出来たケーキ屋っす。今、オープン記念でワンコインでケーキの食べ放題やってるっす。良かったら来て下さいっす」
男は洋子にチラシを渡すと去っていった。
「ケーキの食べ放題か・・・よし、行こう!! ケーキ大好きな私が行かないなんてありえないわよ。みんなだってわかってくれるわ」
自分が正しいことをしてるいるかのような言い方だが、要はサボろうとしているわけである。ルンルン気分で書かれている場所へと向かう洋子。行ってみると街から少し外れた場所に店があった。
「ここ・・・よね?」
店の外観はいかにもケーキ屋と行った感じなのだが、お客で賑わっている感じがしないのだ。
「ひょっとして・・・私が一番最初のお客さんだったりして」と心を弾ませながら店に入ると店には誰もいなかった。
「あれ、おかしいなぁ・・・すいませ~ん」
洋子は何度も呼びかけながら店の奥へと入っていった。ちょうど店の真ん中に来た時突如床が開き、洋子は落ちてしまった。落ちた先は檻の中だった。
「イッタァ~い!! もう、何なのよ!!」
「やったっす、アニキ。捕まえたっすよ」
「あぁ~、ボーゾック!! ここから出しなさいよ」
「それはダメっすよ これからお前を売りに行くっすよ」
「はぁ!?何訳の分からないことを言ってるのよ」
「うちの弟分のガバドのバイクが調子悪くてよ。買い換えたいんだけど金がねぇんだよ。そんな時にこんなの見つけたんだよ」
さっき手に入れた豚高額買取のチラシを見せる。
「これ豚の買い取りじゃない。私は人間だから売れないわよ」
「でも、それが売れるんですよ。だって、カーレジャーの中で一番豚のピンクレーサーなんですから」
「誰が豚ですって!!」怒りを表す洋子。
「怒ると更に興奮してる豚そっくり」
「・・・あんたたち・・・許さない」怒りが頂点に来ている洋子の顔は悪魔のような顔付きだった。
「激走!!アクセルチェンジャー!!」
洋子はピンクの光に包まれてピンクレーサーへと変身した。ピンクレーサーは格子の間に手を入れると、格子をへし曲げて大きな穴を開けた。
「あんたたち~!!」
「アニキ・・・なんかヤバそうだよ」
「何ビビってんだよ。女相手に負けるわけないだろ」
ピンクに向かって殴り掛かるアニキ。
「ハッ!!」
アニキの顔に回し蹴りを見事に当てた。
「グハッ!!」
アニキはもの凄い勢いで壁に向かって飛んでいった。そして、ぶつかると床に倒れた。
「おめぇ、アニキに何するんだよ!!」
ガバドもピンクに向かって行く。今度はピンクはしゃがむとガバドの顎に向かってアッパーを食らわせた。
「グヘッ!!」
ガバドは天井に勢いよくぶつかって落ちてきた。
「あぁ~、スッキリした。なんか食べに行こうと」
ピンクは落ちてきたところから店の中へと戻った。
「なんなのよ、仕事で忙しいのに。あぁ~、余計に疲れた。取りあえず、外に出よう」
ピンクは外に出て、辺りに誰もいないことを確認して、変身解除をしようとしたその時・・・
「カーレンジャーのピンクレーサーさんですよね?」
女の人が話しかけてきた。見た目は普通の人間に見えるが格好からして宇宙人であることわかった。
「えぇ!?あっ、そうですけど・・・」
慌てて変身解除を止めるピンク。
「私、ミセールと言います。宇宙の彼方にあるバックランド星から地球に留学しに来たです」
「はぁ・・・それで私に何かようですか?」
「はい。私の住むバックランド星でカーレンジャーの活躍の話は話題になってまして。しかも、雑誌で特集も組まれてるんですよ。ほら」
雑誌をピンクに見せるミセール。
「"地球のイカした5人組"・・・」
「私、カーレンジャーの中でもピンクレーサーのファンなんです」
「わっ、私の!?」
「はい!!」
「あっ、ありがとう・・・」照れてしまうピンク。
「ピンクレーサーはカーレンジャーの中でもスタイルもいいし何たって一番可愛いですから」
「可愛いだなんて・・・そんな・・・」可愛いと言われ更に照れてしまうピンク。
「まさか、本当に会えるなんて思わなかった。良かったら、写真を撮らせて下さい」
「いいわよ」
ミセールと肩を組み、ピースサインをして写真を撮るピンク。
「あと、サインも下さい」
「いいわよ」
快く色紙にサインをするピンク。
「ミセールちゃんへと、これでよし。はいどうぞ」
「ありがとうございます。帰ったらみんなに自慢しよっと」
「じゃあ、私はこれで帰るわね」
「あっ、待って下さい。これを受け取って下さい」
ミセールは紙袋を差し出した。それを受けとり中を見るピンク
「可愛い!!アクセサリーかな?」
「はい。私の星で流行っている磁気のアクセサリーです。若者でも気軽に付けれるようにって開発されたんですけど、結構磁気が強くて気持ちいいんですよ」
「なるほど」と言いながら両腕にブレスレットを付けてみるピンク。
「うわぁ、ピンクレーサーさんお似合いですよ」
「そう?ありがとう。大事にするわね。じゃあ、私は帰るわね」
「待って!!」
「今度は何?」
「あの・・・良かったらピンクレーサーさんにもっといろんなことを聞きたいなぁと思って・・・」
「うぅ~ん、話してあげたいんだけど私忙しいのよね」
「そうですか・・・そうですよね。良かったらおいしいケーキでも食べながらどうかと思ったんですが・・・」
「話してあげる!!」
「えぇ・・・今忙しいって」
「確かに忙しいけど・・・ケーキを食べないなんて考えられないわ!!さっ、行くわよ!!」
「はっ、はい」
ピンクの変わりぶりに驚きながらも案内するミセール。しばらくすると、小さなカフェに着いた。
「ここです」
「結構、古そうね」
「えぇ、でも味は絶品ですよ」
その時、ミセールの携帯が鳴った。
「すいません、先に入っててもらえますか?」
「わかったわ」
中に入ると先ほど違い誰かいるような気配があった。
「こんにちわ・・・誰もいないのかなぁ・・・」
中に入り辺りを伺っていると急にブーンと言う音がした。
「何の音かしら?」
その音に気を取られていると急にピンクの身体が床に引きつけられた。そして、床に仰向けの状態で張り付けのようになった。
「嘘、身体が動かない」
「フフフ、うまく言ったわ」
「ミセールちゃん!?これはどう言うこと?」
「ここはね、カフェでもなくてあなたを捕まえる為に作った捕獲装置よ」
「何ですって!?」
「店の床には磁力発生装置が仕掛けてあってね、私が渡したブレスレット引き合うようになってるのよ。簡単に言うと磁力の手枷みたいなものね」
「あなた、一体何者なの?」
「ミーちゃんは、俺の女だよ」
「あ~ん、ダーリンやったわよ」
「流石、姉さん。お見事です」
「あんた達は!!」
「また会いましたね、ピンクレーサー」
「まさか、ここまでうまくいくとは思わなかったわ」
「そうだねぇ、ミーちゃん」
「私の調べであなたはケーキと可愛いものに目がないことがわかった。そこでそれを利用して近付いたんだけど、まさかここまですんなりといくなんて」
「まさか、さっきあなた達がやられることは計算のうち」
「そうよ、私が考えたのよ。あなたを油断させるためにね」
「クソっ!!」
「ごめんねぇ、ダーリン。痛い思いをさせて・・・」
「ううん、いいんだよ。ミーちゃんの考えたことなら喜んで何でもするよ」
「あ~ん、ダーリンや~さ~し~い~」
「人前でイチャイチャしてくれるじゃない!!この手枷さえ無ければ殴ってやりたい」ピンクは怒りの炎を燃え上がらせていた。
「そんなに怒らないの、お肌に悪いわよ。ガバド、例のものを・・・」
「はい、姉さん」
奥の方から緑の液体の入った注射器を持ってくる。
「ピンクちゃん、これ何かわかる? これはね、以前あなたの身体を太らせた薬よ」
「何ですって!?」
「これであなたを太らせて豚にしてあげるわ」
ミセールはピンクの腕を押さえ、薬を打とうとする。体を必死に動かし抵抗しようとするも、全く抵抗できずに無情にも打たれてしまう。
「ほ~ら、すぐに変化が現れるわよ」
その言葉の通り、ピンクのお腹はみるみる膨らんでいき、あと一歩のところで変身解除と言うところまで膨らむと止まった。それと同時に磁力発生装置の音が止んだ。
「くっ・・・苦しい・・・」
「あなたをもっと太らせても良かったんだけど、それじゃあスーツがなくなってただの豚女になって価値がなくなっちゃうのよね。どんな顔をしてるのかしら」
ピンクのマスクを取るミセール。
「あら、丸々した立派な豚になったわね」
「お願い・・・元に・・・戻して・・・」
「うるさい豚ねぇ、ちょっと黙ってなさい」
そう言うとミセールはピンクに真ん中にボールの付いた猿轡を噛ませた。
「ううん・・・うん」
「豚が鳴いてるみたいで可愛いわ。あっ、そうだわ」
ミセールは黒い首輪を取り出すとピンクの首に付けた。首輪にはプレートが付いており、"ピンク豚レーサー"と書かれていた。
「あら、お似合いじゃない。これで立派な豚ね」
「ミーちゃん、そろそろ売りに行きたいだけどいいかなぁ」
「いいわよ、ダーリン。その前に運搬中に暴れないよう・・・」
ミセールはピンクにクロロフォルムを嗅がせて眠らせた。
「ガバド、こいつを檻に運びな」
「はい、アニキ!!」
ガバドはピンクを抱えあげ、檻の中に寝かせると首輪と柵を鎖で繋いだ。
「気を付けてね、ダーリン」
「大丈夫だよ、帰って来たら一緒にお風呂に入ろうね」
「もう~、ダーリンたら」
「じゃあ、行ってくるね」
と言うとミセールの口にキスして檻を載せたトラックに乗った。
「ダーリン、いってらっしゃ~い」
アニキはトラックを発進させた。走って行くトラックを手を振りながらミセールは見送った。

養豚場へと向かう車中でのこと・・・
「アニキ、あいつ売れますかね?」
「売れるさ、何たってピンクレーサーなんだからなぁ」
「でも、今はメス豚だよアニキ」
「そうだったなぁ」
「俺、このバイクが欲しいっす」
アニキにカタログを見せるガバド
「おぉ、最新のバイクじゃねぇか。やっぱり俺の子分ともなるとやっぱりそれぐらいに乗ってもらわねぇとな。手に入れたら試乗させてくれよ」
「もちろですとも、アニキ」
そんなたわいのない会話はしばらく続いた。

30分ほどすると養豚場へと着いた。正面ゲートには"豚買い取りの方こちらへ→"と書かれた看板が出ていた。矢印の方へ進んで行くと"買い取りゲート"があり、1人の従業員らしい男が立っていた。従業員の前に車を止めた。すると、従業員が運転席側に回りガバドに話掛けた。
「いらっしゃいませ、ようこそピッグド養豚場へ」
「買い取りして欲しい豚がいるっす」
「では、トラックごと私に付いて来て下さい」
そう言うと従業員は奥の施設へと誘導した。しばらく付いて行くと白い建物に着いた。
「トラックはこちらへ止めて頂いて、豚をこれに載せてお持ち頂けますか?」
トラックを指示された場所へ止め、荷台から檻を降ろし、渡された台車に載せて建物中へと入っていった。
「では、豚をお出し下さい」
従業員の前に檻を出した。
「これは!?」
「どうスか、地球の豚女なんスよ。珍しくないッスか?」
「へぇ、ここ何十年と入って来ていません。私も現物を見たのは初めてですよ」
「やっぱそうッスよね」
「しかし・・・何でピンクの全身タイツなんて来てるんです?」
「実は・・・おい、ガバド。あれを持ってこい」
ガバドはマスクを持ってくるとピンクに被せた。
「カーレンジャーじゃないですか!?」
従業員は耳の鼓膜が破れそうなほどの大声を上げて驚いた。
「ちょ、声が大きいッスよ。誰かにバレたらどうしてくれるんですか」
「すいません、あまりのことにビックリしてしまって・・・」
「すげぇ代物ですよね?」
「えぇ、凄いどころではないですよ。このまま剥製にして永久に残して代物ですよ」
「やっぱそうッスよね。早速査定をしてもらって良いスか?」
「そうでしたね、それでは軽く査定の説明を・・・」
従業員は査定表を取り出し、2人に見せた
「査定は"肉の柔らかさ"、"脂の乗り"、"太り具合"、"見た目"の4項目を5段階評価で査定させていただきます」
「なるほど」
「見た目ですがピンクレーサーですので間違いなく5ですね」
従業員は査定表の見た目の項目に5と記載した。
「次に太り具合ですが地球人が豚として認められるのはちょうどこれぐらいですね。これ以上太ると扱いが"牛"になりますから」
太り具合の項目にも5と記載した。
「次に脂の乗り具合ですがこちらの機械を使って測定します」
従業員が示す方向には筒型の機械があった。
「まず、豚を檻から出してこちらに乗せます。そして、スキャニングすることで脂の状態を確認します」
機械の横の白黒モニターにピンクの身体の中の、肉の様子と脂の乗り具合が表示された。
「ほう、流石カーレンジャーですね。綺麗で肌理の細かい脂の乗り方ですよ。これほどの豚の脂は見たことありませんよ。これも間違いなく5ですね」
そう言いながら従業員は表に記載し終わると、今度はゴム手袋を両手にはめた。
「では、最後に肉の柔らかさを確かめたいと思います」
すると従業員はピンクの足を開けると固定した。ちょうどカエルがひっくり帰ったような格好になった。そして、ピンクのマスクを外すと隣の部屋からガラスを運んできて機械へとセットした。
「では、始めます」
従業員の合図とともガラスがピンクの全身を押し潰していった。そして、ピンクの顔が軽く潰れた状態になると止まり、上がっていった。
「ここまで潰れるとは相当柔らかいですよ。これも文句なしに5ですね」
ピンクを機械から降ろし、檻の中に戻しながら従業員が言った。
「全て評価が5ですね。まぁ、カーレンジャーなんで当然ですが」
「で、いくらで買い取ってもらえるんッスか?」
「そうですねぇ・・・これぐらいでどうです?」アニキに電卓に打ち込んだ値段を見せる。桁を数えるアニキ
「1億宇宙ドルッスか!?」
「はい。全てにおいてパーフェクトと言うことで5千万ですが、地球人でなおかつカーレンジャーですから更に5千万上乗せして計1億です。どうでしょうか?」
「問題ないっすよ!?是非それでお願いします」
「では、こちらをお受け取り下さい」
従業員はアニキに小切手を渡した。
「これで買い取り作業は終わりです。お疲れさまでした」
「アニキ、早くバイク買いに行きたいっすよ」
「慌てるな!!まずはミーちゃんのところに戻ってからだろうが」
「そうだったっす。早く戻るッス」
そんな会話をしながらアニキとガバドはトラックに乗り込み養豚場を後にした。
「では、さっそくこの豚を競売に掛ける準備をしましょうかね」
従業員は檻を押して洗浄場へと運んで行った。そこには他の場所で買い取られた豚が機械によって身体を綺麗に洗浄されていた。従業員はピンクの猿轡と首輪を外し、マスクを被らせると同じように機械にセットし洗浄を始めた。5分後ピンクのスーツを光らせたピンク豚が出てきた。
「では、改めて・・・」
従業員は先ほどとは違う猿轡と首輪を付けると、"No.100"と書かれた札を首輪に付けた。そして、ピンクの化粧も直すと再びマスクを付けた。
「これで良し。見えないところまで綺麗にしておかないと・・・後は無事に競売が始まることを祈るだけですね」
そう呟きながら従業員は会場裏の檻にピンクを運んでいった。

しばらくすると、競売が始まった。今回の競売には宇宙長者番付で殿堂入りするほどの大富豪、いろんな星々にチェーン店を展開している宇宙定食屋のオーナー、宇宙一人気の宇宙夕日山動物園の園長、そして宇宙を股に掛ける宇宙木上大サーカスの団長が競売に来ていた。
「他に居ませんか?」
周りを確認する司会者。
「では、こちらの商品は木上団長が1千万宇宙ドルで落札されました」
壇上の豚が下げられた。
「では、続いての商品ですが一生に一度出会えるかわからないぐらいのかなり高級な豚です。こちら!!」
司会者の合図と共に暗い壇上にピンクが運び込まれ、眠っているが4つんばいの状態で固定された。
「ロットナンバー100番。三ツ星保証、地球からの直輸入の豚女、ピンク豚レーサー」
壇上のピンクにスポットが当たる。会場にどよめきが起こる。
「おぉ、立派な雌豚だなぁ。是非私のおもちゃにしたいなぁ」
「いい太り具合だ。うちの本店の100万人目の客に提供する特別料理に使えそうだ」
「地球人を動物達と同じように展示するのは新しい試みかもしれんなぁ・・・」
「あの豚女に火の輪くぐりをさせれば新しいショーが出来るかもしれん」
とそれぞれが言いたいことを言っていた。
「では、始めます。まずは100万から」
「500!!」
「750!!」
「1千万!!」
「早く1千万が出ました。他にございませんか?」
「3千万!!」
「園長から3千万が出ました」
そんなやり取りが10分間も続き、いつしか大富豪とオーナーとの一騎打ちになっていた。
「1億5千万!!」
「1億7千万!!」
「2億3千万!!」
「また大台2億を突破しました」
「2億5千万!!」
「ううん・・・2億7千万!!」
「オーナー、どうされますか?」
「・・・よし、3億!!!」
「どうされますか?」
司会者が大富豪の方を見ると手で×を作っていた。
「では、こちらの商品は3億宇宙ドルでオーナーが落札されました」
壇上のピンクが下げられた。
「では、これにて今回の競売を終了したいと思います」
客は各々の商品の受け取りの為に会場を後にした。
「こちらが落札された豚でございます」
運ばれてくる豚を次々とトラックに積み込んでいくオーナー。
「こちらが一番の代物のピンク豚レーサーです」
「ほぉ、近くで見るとより美味そうな身体をしているね。やっぱり100万人目記念の食材にふさわしい」涎を垂らすオーナー。
「いかんいかん、この豚が焼けたところを想像してしまったら、つい・・・」口元を拭うオーナー。
「わかりますよ、その気持ち。私も見た時チャーシュー姿を想像したんで」
「おぉ、あなたもなかなかですね」
「いえいえ、それほどでも」
「では、これが今回の代金ね」
オーナーは小切手を司会者に渡した。
「ありがとうございます」
「これで失礼するよ」ピンク豚の檻を乗せながらオーナーは言った。
「はい、またのお越しお待ちしております。次回は3週間後でございます」
「わかった。その時はまた宜しく頼むよ」
「はい、かしこまりました」
「じゃあ、また」
そう言うと窓を閉めトラックを発進させた。
「ありがとうございました」
司会者は頭を深々と下げて見送った。

しばらくするとオーナーの経営する店に着いた。店に着くなりトラックから次々と檻を降ろしては店に運んでいた。最後にピンクを店に運び込むと生け簀ならぬ生け檻に入れた。檻の傍らには外されたマスクと猿轡が置かれていた。
「さて、まずは逃げないように手足を拘束しないと・・・」
そう言ってオーナーはピンクの手足を鉄球の付いた鉄輪で拘束し始めた。拘束している最中にピンクが目を覚ました。
「えっ、何!?ここ何処?」辺りを見回すピンク。どうやら、自分の置かれている状況が理解出来ていないらしい。
「おや、お目覚めかな?」
「あなたは?」
「私はあなたを競り落とした者だよ。因みに君には来店100万人目のお客さんに出す特別料理になってもらうからね」
「えぇ!?何言ってるの?私は人間よ!!」「何を言ってるんだ、君は豚女として三ツ星評価を受けたんだ。君は既に立派な食用豚なんだよ!!」
「そんなの絶対嫌!!誰か!!」
ピンクは自分の置かれている状況が危ないと察したらしく、暴れたり叫んだりし始めた。しかし、既に両手足を拘束されている状況では逃げることは出来なかった。
「いくら暴れても、逃げられないよ。しかし、少しうるさ過るなぁ」
そう言うとオーナーはピンクに猿轡をした。
「ん~、ん~」
「これで静かになった。さて、そろそろ開店準備を始めないと・・・」
そう言ってオーナーはピンクのお腹をツンツンと突き、「美味しくしてあげるからねぇ」と一言言うと開店準備をし始めた。

開店してまもなく店は大盛況になった。その状態が長く続いたが、流石に閉店近くなってくると客の数が少なくなり最後の客が帰っていったところだった。
「ありがとうございました」
深々と頭を下げて見送るオーナー。
「はぁ~、あと一人で100万人なんだけどなぁ・・・仕方ない少し早いが閉めるか」
そんなことを言いながら閉店準備をしていると一人の男が声を掛けた。
「もう~、終わりですか?」
「いえ、まだいけますけど・・・あっ、あなたは」
オーナーが振り返るとそこには養豚場の競売の司会者の人が立っていた。
「先ほどはどうも。100万人目を迎えると言うことでお祝いに来たんですよ。これどうぞ」
「わざわざすいません」
「いえいえ。と言っても1度食べてみたかったもので」
「そうでしたか。あっ、あなたがちょうど100万人目ですよ」
「本当ですか!?いや、嬉しいな」
「ハハハ、本当ですよ。じゃあ、あれを食べますか?」
「あれですか、是非!!」
「どうぞ中へ、こちらです」
店の中へ招き入れると生け檻がある部屋へと案内した。
「おぉ、居ましたねぇ~。いやぁ、何度見てもおいしそうだ」
「そうでしょう、今回は豚の味を純粋に楽しめるトンカツにしようと思いましてね」
「ほう、いいですね。さっそく、お願いします」
「任せて下さい。腕によりを掛けておいしいピンク豚のトンカツを作りますよ」
そう言うとオーナーは檻からピンク豚を運び出しまな板の上に載せた。
「では、シンプルに塩コショウで味付けを」
そう言うとピンクの身体にまんべんなく塩コショウを振っていった。
「おっと、忘れるところだった」ピンクのスカートをめくるオーナー。
「ピンク豚はここが一番の珍味なんですよ。コリコリしていて美味しいんですよ」
と言いながらピンクの秘部に塩コショウを刷り込んでいった。初めての感触に気持ち悪く感じたピンクは逃れるために声にならない声で必死に身体をくねらせていた。しかし、それを見たオーナー達は・・・
「あれ、ひょっとして感じてるのかぁ?」
「さっきから暴れてますね。ひょっとしてこの豚初めての経験だったりして」
「初めてだとしたらこの珍味は更に高級ですよ。豚女なんて全く手には入らないうえに、手には入ったとしても傷の入っていない秘部なんてそうないですからね」
「なるほど、今から食べるのが楽しみだ」
「では、味付けはこれぐらいにして揚げる準備に取りかかろうと思います。じゃあ、まずは小麦粉から」
そう言うとピンクをバットに移すと小麦粉の入った袋をピンクの身体の上で逆さにした。ピンクの身体は一瞬にして粉まみれになった。そして、その中でピンクをゴロゴロと転がし始めた。
「オーナー、粉がもったいないですよ」
「いいんですよ、これぐらい大胆にしないと美味しいトンカツになりませんよ」
「そうなんですか?なら、オーナーさんにお任せします」
「はい。よし、これで小麦粉はOKと」
ボールの中のピンクの身体は真っ白になっていた。
「じゃあ、次は卵と」
すると、冷蔵庫から卵が大量に入った大きなボールを取り出してきた。そして、その中にピンクを投げ込んだ。ボールは予想以上に深くピンクの全身が浸かるほどであった。卵の海の中でピンクは必死に逃げようと泳いだ。しかし、手足の拘束具が重い為に、沈まないようにするのがやっとで、その上猿轡で塞がれている口には卵がべっとりと絡み付いて呼吸もしにくい状態となっていた。
「どうです?面白いでしょ?ピンクの犬掻き、いや豚掻き」
「面白すぎますよ、このままずっと見ておきたいですよ」
「そんなことしたらいずれ溺れて死んじゃいますよ」
「それじゃあ、美味しくなくなっちゃいますね」
などとピンクの必死の姿を見て2人はあざ笑っていた。

ボール内のピンク

しばらく、放置状態が続いてたがピンクがグッタリし始めたのでボールの中から引き上げられ網の上に上に置かれた。
「ここまで弱れば拘束する必要もないなぁ」拘束具を外すオーナー。拘束具を外されたピンクは余分な卵が流れ落ち、薄い透明な卵の膜が全身を包んでいた。
「最後はこれをと・・・」
バットにパン粉を広げるとそこにピンクを投げ込んだ。そして、小麦粉をまぶした時の様にコロコロと転がし付けていった。しばらくするとエビの尻尾のように頭が出た衣を着たピンクが出来上がった。
「さてと、ちょっとゲームでもしますか?」
「ゲーム・・・ですか?」
「えぇ、きっと気にいると思いますよ。ちょっと待ってて下さいね」
そう言うとオーナーはピンクをどこかへ運んで行った。しばらくすると、オーナーが戻って来た。
「こちらへどうぞ」男を別の場所へと案内した。案内された場所には全面ガラス張りで上部に何処かで見たような機械が取り付けられた大きな機械が置かれていた。機械の中にはマスクを被せられたピンク豚が寝かされていた。
「オーナー・・・これって・・・あれですよねぇ?」
「そうですよ、UFOキャッチャーですよ」
「ですよねぇ・・・何で?」
「今からあなたにゲームをして楽しんで貰おうと思いましてね」
「はぁ・・・」
男はいまいち状況が飲み込めないでいた。オーナーは説明を続けた
「簡単ですよ、今から5分間ピンク豚には逃げ回らせます。あなたがピンク豚を捕まえて油の中に入れることが出来れば見事料理獲得」
「もし、失敗したら?」
「ピンク豚を逃がします。どうします?やりますか?」
「もちろん、やりますとも」
「では、始め!!」
機械上部に取り付けられたカウンターがカウントを始める。中のピンク豚は体力を使い果たしているのか全く動く気配がなかった。ボタンを押し、アームを動かす男。しかし、男はUFOキャッチャーを初めてやるらしくピンク豚とは関係ない場所にアームを落とす一方であった。3分が経過する頃、徐々に操作に慣れてきたのかピンク豚をかすめる位置にアームを落とせるようになってきた。
「よし、ここだ!!」狙いを定めボタンを放す男。キャッチャーはピンク豚の真上に止まった。するすると延びていくアーム。アームがピンク豚を掴み掛けた瞬間、ピンク豚が気力を振り絞って暴れた為にアームから外れてしまった。
「あぁ、おしい。あと、ちょっとだったのに・・・」
そう言うと再び狙いを定め始めた。時間的これがラストチャレンジになる。よーく、狙いを定めボタンを放す男。ピンク豚に向かって再び延びていく。捕まれるのを拒むために全気力を振り絞り暴れるピンク豚。暴れた手がアームに辺りピンク豚を掴み損ねる。「ダメか・・・」と男が思った瞬間、予期せぬことが起こる。なんとピンク豚のベルトにアームが引っかかっていたのだった。ピンク豚は必死に外そうとするも衣まみれの手では掴むことさえも出来なかった。そして、タイムアップを告げる音のともにピンク豚は煮えたぎる油の中へと落とされた。
「イヤー!!!!!!!!」
今まで一番の声を上げるもタイムアップを告げる音にかき消された。数秒ほどは鍋の中で暴れていたピンク豚だがすぐに大人しくなった。そして、5分後見事にこんがりキツネ色に揚がったピンクとんかつが出来上がった。

「はい、どうぞ。100万人記念料理のピンク豚とんかつです。熱いので火傷しないように気を付けて下さいね」
と言いながらキャベツの千切りと共に皿に盛りつけられたピンク豚とんかつをカウンターに置いた。皿の上のピンクはマスクが取られ、頬はリンゴのように赤くなっていた。
「はい。では、頂きます」
箸を手に持ち何処から食べようか迷う男。
「じゃあ、足から食べようかなぁ」
そう言って足にかぶりつく男。よっぽど食べたかったのか片足を平らげてしまった。
「外はカリカリ、中は肉汁たっぷりでジューシーでその上脂があっさりしてて甘くておいしいです」
「そうですか、じゃあ次はこちらを付けて食べてみて下さいよ」
男にソースを薦めるオーナー。
「ピンク豚に合うように作った特製ソースなんですよ」
「なるほど、では少し付けてと・・・」
ソースを試してみる男。
「ううん、これは合いますよ。ピンク豚の甘みとソースに使われている野菜と果物が絶妙のハーモニーを奏でている」
「お口にあったようで良かったです」
男はソースを塗たり塗らなかったりと自分なりに楽しみながら次々とピンク豚を食べていった。そして、ついに綺麗サッパリと平らげた。
「はぁ~、ごちそうさまでした」
「満足して頂けましたかね?」
「はい、大満足です。お代わりしたいぐらいですよ」
「そうですか。でも、もうピンク豚はいないんで我慢して下さいよ」
「はい、我慢します。じゃあ、お代を・・・」
「お代はいいですよ」
「えぇ、それはいけませんよ。あんな高級の料理を頂いたんですから」
「いいんですよ、100万人記念の料理ですから」
「そうですか?でもなぁ・・・」
「だったら、お代を貰う代わりにまた知り合いの方を連れて食べに来て下さいよ」
「わかりました、一杯連れて来ますね」
「はい。お待ちしてます」
「では、私はこれで」
「あっ、ありがとうございました」
入り口まで男を見送りに出るオーナー。
「それじゃあ」
「また、来て下さいね」
オーナーは深々と頭を下げて男を見送った。こうして、ピンクレーサーはこの世から姿を消した。
[ 2009/05/17 00:00 ] カーレンヒロイン | TB(0) | CM(4)

早速読みました。やっぱピンクレーサーと腹ボテの組み合わせは最高です。
最近、画像検索で「腹ボテ」と入れるだけで腹ボテ洋子の画像がヒットするので結構好きな人が多いのかもしれません。
[ 2009/05/17 00:49 ] [ 編集 ]

No title

>ととろさん、早速のコメントありがとうございます。
今回が10作目と言う記念のSSなんで食材にピンクレーサーを選んでみました。
そうですね、最近腹ボテ=洋子みたいになってますね
[ 2009/05/17 01:09 ] [ 編集 ]

やはりピンクレーサーといえば腹ボテが一番ですね。
って、今回で10作品目....?!
おめでとうございます!!??
ユベルさん。これからも頑張ってください!!応援してます!!
[ 2009/05/17 01:28 ] [ 編集 ]

No title

>VAVAさん、コメントありがとうございます。
気が付けば今回で10作目となります。ここまで続くとは正直思ってなかったです。まぁ、勝手気ままなブログですがこれからも宜しくお願いします
[ 2009/05/17 01:42 ] [ 編集 ]

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