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イエロー・トラップ(後編)

ウメコが料理されてから3日後のこと。
ジャスミンは連絡の取れなくなったウメコの手掛かりを探すためにとある場所に向かっていた。
「ここがそうね・・」
ジャスミンの視線の先にはあのレストランがあった。すると、SPライセンスを取り出し変装モードを選び、服装をチェンジした。その服装は下はスカートタイプの黒のスーツであった。
「あとは・・・」
そう言うと黒縁のメガネを掛けた。端から見ればOLと言うより何処かの教師の様な出で立ちであった。ジャスミンは店の中へと入っていった。
「すいませ~ん」
誰かが入ってきたことに気付くオーナー。
(ごめんなさい、まだ開店前なんですけど・・・)
「客ではないんです」
(じゃあ、何かご用事ですか?)
「はい、実は表のアルバイト募集とゆう張り紙を見たので面接に来たんですけど・・・」
(バイト希望の方ですか。じゃあ、こちらにどうぞ)
2人はテーブルに向かい合って座った。
「突然すいません」
(いえいえ、私も急にバイトの子と連絡が取れなくなって困ってたのよ)
「前のバイトの子・・・ウメコのことね。やっぱり何かあったのかしら・・・」心の中で呟くジャスミン。
(じゃあ、履歴書を見せてもらえる?)
「はい。これです」
(戸増宝花さんね)
「はい」
(接客の経験はなしか・・・うちは昼時が一番忙しくて休憩が取れないこともあるけど大丈夫?)
「はい、大丈夫です」
(わかったわ、採用します)
「ありがとうございます」
(じゃあ、早速着替えてもらえるかしら。あと30分ほどで開店時間なのよ)
「わかりました」
オーナーに案内されジャスミンは更衣室へ着替えに向かった。手際よく制服に着替えホールに戻った。ホールに戻って来たジャスミンにオーナーは一通り仕事を教えた。そして、慌ただしく開店した。店はいつものように大盛況で賑わいを見せていた。そんな中ジャスミンは新人とは思えない身のこなしで次々と仕事をこなしていった。ある程度店が落ち着き出した頃・・・
(宝花ちゃん、休憩に行って来て)
「えぇ、でもまだ満員のお客さんですよ」
(大丈夫よ、これぐらいなら1人でもやれるわ)
「じゃあ、行って来ます」
(行ってらっしゃい)
奥の休憩室へと向かうジャスミン。そこで椅子に腰掛けるとお弁当をテーブルの上に置いて開いた。
「さてと、どれから食べようかなぁ・・・鶏唐君かなぁ・・・スクランブル坊やかなぁ・・・それともタコ星人にしようかなぁ・・・」
呪文の様な独り言をぶつぶつと言っているジャスミンだがどうやらおかずをどれから食べようか迷っている様である。ちなみに鶏唐君は鶏の唐揚げ、タコ星人はタコのウインナー、スクランブル坊やはスクランブルエッグのようである。
「よし、じゃあ鶏唐君から食べてやる。あ~ん」
大きな唐揚げを一口で食べるジャスミン。
「う~ん、やっぱり鶏唐君はおいしいなぁ」
そんな事を言いながら次々と食べていきお弁当を空にして、ジャスミンは休憩を終わらせ、また仕事へと戻っていた。そんな慌ただしい1日は終わった。ジャスミンは着替えるとすぐに携帯を確認した。
「やっぱり、連絡はないか・・・」
(お疲れさま)
不意にオーナー声を掛けられる。
「あっ、お疲れさまです」
(どうしたの?そんなに慌てて携帯を見て。ひょっとして、彼氏?)
「ちっ、違いますよ。私の大切な友達からのメールを待ってるんです」
(大切な友達?)
「はい。3日前から急に連絡が取れなくなって・・・今まで一度もそんなことなかったのに・・・」
(そう、連絡取れるといいわね)
「えぇ・・・」悲しそうに携帯のストラップを見るジャスミン。
(あのストラップは・・・)
オーナーの頭の中にとあることが浮かぶ。
(ごめんなさいね、辛いことを聞いてしまったわね)
「いえ、気になさらないで下さい。それでは、お疲れさまです」
(お疲れさま)
帰るジャスミンを見送るオーナー。見送り終わると自室に直行し引き出しの鍵を開けると中からファイルを取り出した。
(私の考えが外れていなければ・・・)
そう言いながらファイルをめくっていく。
(あった!!)
ファイルの中から見つけ出したのはデガイエローこと檸檬茉莉花について書かれている資料であった。どうやらこのファイルはデカレンジャーのことについて書かれた調査書のようである。
(多分ここをこうすれば・・・)
オーナーはおもむろにペンを取るとジャスミンの写真の目の周りに黒い楕円を書いた。
(やっぱり。メガネでわからなかったけど、これで確信したわ。あの娘デカレンジャーね)
オーナーはファイルを戻すとホールに戻った。
(あの娘は前の娘と違って警戒心が強い上に、エスパー能力まで持っている。慎重にやらないとバレてしまう・・・)
頭の中でいろんな構想を巡らせるオーナー。しばらくして…(よし、決めたわ。これでいきましょう)
そう言いながら何かを準備しだしたオーナー。
(待ってなさい、茉莉花ちゃん。私があなたを友達の元へ連れて行ってあげる)そう呟きながら準備を淡々と進めていった。

次の日ジャスミンが店に来て着替えを終えてホールに行くとすでにオーナーが開店準備を始めていた。
「オッ、オーナー!?」
(あっ、宝花ちゃん。おはよう)
「どうしたんですか、こんな早くから!?」
(実はね、2週間後にお客様感謝フェアをしようと思って)
「感謝フェア・・・ですか?」
(えぇ、日頃の感謝の気持ちを込めてうちの店自慢のロールキャベツを半額で提供しようかと思ってね)
「それで早くから仕込みを?」
(そうなの、ロールキャベツはすぐに作れるけど特製スープは時間が掛かるから今から作ろうと思ってね。味見してみる?)
「えっ、いいんですか?」
(いいわよ、座って)
カウンターに座るジャスミン。
(はい、どうぞ)
「いただきます」スープをすくうと口にした。
(どう?おいしい)
「おいしいです。うま味が凝縮されてて一口口にしただけでお腹一杯って感じです」
(まぁ、ありがとう。宝花ちゃんたらお世辞が上手ね。そうだ、宝花ちゃんも作る?)
「何をですか?」
(特製スープ)
「えぇ!? 私なんかが作くれませんよ。」
(大丈夫よ、私が教えてあげるから。それに宝花ちゃんなら私より美味く出来そうな気がするのよ)
「そんなことないですよ。確かに料理はしますけど本格的な料理なんてしたことないですよ」
(大丈夫だから、ねっ?)
「でも・・・」
オーナーは調理場から出て、ジャスミンに近付いた。
(あれこれ言う前にまずは作ってみる。さぁ、入った入った)
「ちょっと、オーナー・・・」
オーナーはジャスミンを立たせると背中を押して調理場へと連れていった。
(じゃあ、まずは・・・)
そう言うとオーナーは食材を切って見せた。それを見よう見真似でジャスミンが食材を切った。
「こうですか?」
(そうそう、上手いじゃない。じゃあ、次はこれね・・・)
そんなやりとりを繰り返しながら2人はスープを作っていった。
(後はこれをじっくりと煮込めば大丈夫よ)
「大丈夫かなぁ・・・」
(大丈夫よ、私と同じようにしたんだから。さっ、これはこのままにしてそろそろ開店準備を始めましょうか)
「はい」
2人は開店準備を始めた。そして、いつものように慌ただしく時間は過ぎていった。閉店後、ジャスミンが片付けをしていると・・・
(宝花ちゃん、作ったスープの様子を見てみましょうか?)
「はい」
2人は調理場にいき、オーナーが鍋の蓋を開けた。
(あら、いい色じゃない)
「色だけですよ、味はわからないですよ」
オーナーは小皿にスープを取ると口に運んだ。
(うん、おいしいじゃない)
「本当ですか!?」
(本当よ、飲んでみたら? はい)
オーナーは小皿に注いだスープをジャスミンに渡した。恐る恐る口にするジャスミン。
「あぁ・・・おいしい・・・おいしいです!!」
(でしょう?初めてにしてはかなり上出来ね。この短時間でここまでの味を出せるなんて凄いわ)
「いえ、私はただオーナーのやり方を真似しただけですから」
(ううん、宝花ちゃんの実力よ)
「いや、そんな・・・」顔を赤らめて照れるジャスミン
(そうだ、宝花ちゃん。私の代わりにフェアで使うスープを作ってくれない?)
「えぇ、私がですか?」
(私が全部やってもいいんだけ、店に出す分も作らないといけないからフェア用をなかなか作れないよ。このままいくと分量が間に合わないのよ)
「でも・・・」
(宝花ちゃんなら大丈夫よ。お願い手伝って)
オーナーはジャスミンに深々と頭を下げた。
「オーナー・・・わかりました、私が作ります」
(ホント?)オーナーは顔を上げてジャスミンの顔を見た。
「えぇ、そんなに頼まれたら断れないですよ」
(ありがとう)
オーナーはまた深々と頭を下げた。しかし、オーナーは不適な笑みを浮かべていた。
「どうすればいいですか?」
(えっと、作り方は教えた通りにしてもらえればいいわ。で、この作ったスープだけど、こしてスープだけにしてこっちの鍋に入れて、冷蔵庫で寝かせて貰えるかしら。これは作る度にしてもらえるかしら)
「わかりました」
(宝花ちゃん、まだ時間ある?)
「えぇ、ありますけど・・・」
(良かったら、夕飯食べていってよ)
「どうしたんですか急に?」
(手伝ってくれることへのお礼よ)
「いえ、お礼なんて・・・」
(そうはいかないわよ。ちゃんとお礼させてよ。ねっ?)
「・・・はい」
ジャスミンは調理場を出てカウンターの椅子に座った。
(カレーしか残ってないけどそれでいいかしら?)
「えぇ」
その返事を聞くとオーナーはカレーを温め始めた。しばらくするとカレーのいい匂いが店の中を満たした。
(はい、どうぞ)
「いただきます」
(どう?)
「おいしいです」
(そう、まだ残ってるから遠慮せずにお代わりしてね)
「はい」
ジャスミンは一口一口じっくりと味わうようにしてカレーを食べていった。
「ごちそうさまでした」
(あらっ、おかわりいいの?)
「はい、とてもおいしかったんで一皿でお腹一杯になってしまいました」
(そう、じゃあデザート代わりにこれ食べてみてもらえる?)
「ケーキ・・・ですか?」
(えぇ、今度店で出そうかと思って)
「新作ってことですか?」と言いながらジャスミンは引かれるようにケーキを口にしていた。
(そんな対したものじゃないんだけどね・・・どう?)
「そうですねぇ・・・なんか足りないような気が・・・」
(そっか・・・まだまだ試行錯誤しないといけないか)
「ごめんなさい、偉そうなことを言って」
(ううん、こっちこそ厳しく言ってくれてありがとう)
「いえいえ、そんな・・・」その時壁の時計が鳴った。
「あっ、もうこんな時間。私、帰りますね」
(ごめんなさいね、遅くまで)
「いえいえ。じゃあ、お疲れさまです」
(お疲れさま)
店を後にするジャスミンをオーナーは見送った。
(味がもの足りないのわね、あなたに何度も試食させる為よ。そうしてゆっくりと太らせてあげる、茉莉花ちゃん)

それからジャスミンは、毎日早く店に来てはスープを作り、夜はケーキの試食を繰り返すという日々を送った。その間もウメコに付いての手がかりを探すがいっこうに見つかる気配はなかった。そして、フェアの前日を迎えた。この日もいつも通りの1日を終え明日の準備をしていた。
(宝花ちゃん、これ食べてみて?)
「はい」
(どう?)
「いいじゃないですか、最高ですよ。これなら間違いなくいけますよ。ついに完成ですね」
(そうね、宝花ちゃんが毎日試食をしてくれたお陰よ。)
「いえいえ。でも、試食の毎日だったんで体が太くなっちゃいましたよ」
そう言うジャスミンの体はバイトに来た初日よりも少しポッチャリした体型になっていた。
(ごめんなさいね、女の子なのに・・・)
「いえいえ、これぐらい運動すれば痩せますよ」
(そう、なら良かったわ。そろそろスープを取ってきてもらえるかしら?)
「はい」
ジャスミンは奥の冷蔵庫へと向かって行った。
「えっと・・・あったこれね」
ジャスミンが鍋を持ち上げて運ぼうとした時、鍋の下にピンクの髪留めが落ちているのに気が付く。脇に鍋を置くと髪留めを拾い上げた。
「これは、ウメコの・・・」
ジャスミンは手袋を外すと髪留めに触れた。ジャスミンはエスパーである。触れることで物体に宿った残留思念を読みとることが出来るのである。
「ウメコ・・・」
ウメコ姿が浮かび上がった。しかし、残留思念が途切れていた。
「嘘・・・エスパー能力がうまく働かない・・・もう一度よ」
再び触れるもウメコの姿が浮かびあがるもまた消えてしまった。
「そんな・・・どうして!!せっかく、ウメコの手掛かりが見つかったのに・・・」
ジャスミンは意を決したようにオーナーの元へ走っていった。
「オーナー!!」
(どうしたの?)
「とぼけないで!!ウメコをどうしたの!!」ジャスミンは足に隠し持っていたSPシューターを抜いて構えた。
(何だ気付いちゃったんだ・・・)
「動かないで!!」
(おぉ、恐い恐い。でも、私戦いは好きじゃないのよねっ!!)
すると手から光球を放ちジャスミンのSPシューターを払う。
「しまった!!」
SPシューターを拾おうと屈もうとするジャスミンに一瞬で間合いを積め、ジャスミンの首根っこを掴み持ち上げるオーナー。
「あなた・・・何もの・・・」
(私はただのオーナーよ。お休み、子猫ちゃん)
すると、オーナーの手から微弱な電流が流れた。そして、ジャスミンは気絶した。オーナーはジャスミンを調理台に寝かせると服を全て取り払った。
(いい具合に太ってくれたわね)
少しポッチャリしたジャスミンのお腹を押さえながらオーナーは言った。
(茉莉花ちゃんはウメコちゃんと違って丸々太らすと味が落ちちゃうからね)
と言いながらオーナーはウメコの時のようにジャスミンの身体を糸で縛り上げラップを巻いていった。巻きあがったジャスミンを慣れた手つきで冷蔵庫へと運んでいった。
(あの方が来られる前に準備しなければ・・・)
オーナーは冷蔵庫を後にした。そして、数時間後朝を迎えた。

開店時間になるといつもと違いドアには"本日貸し切りの為通常営業はお休みいたします。店主"と書かれた張り紙が張られていた。そこに1台の車が店の前に止まった。車からは運転手が降りると後部座席の扉を開けた。中から男が一人降りた。男が運転手に迎えに来る時間を伝えると車は走り去った。
(お待ちしておりました)
オーナーが扉を開けて男を中に入れ、店の奥へと案内していった。
「いや~、この日を待ちくたびれたよ」
(すいませんね、この前の娘よりも警戒心が強いのであまり無茶なことは出来なかったんですよ。どうぞ、こちらにお座り下さい)カウンターに座る男。
「で、例の物はどんなものなのかな?」
(少々、お待ち下さい)
オーナーは冷蔵庫へと向かった。その頃、冷蔵庫の中のジャスミンは意識を取り戻していた。
「ここは・・・えっ!?」
自分の置かれている状況に驚くジャスミン。
「確かあの時・・・」
必死にここに至るまでの状況を思い返すジャスミン。すると、冷蔵庫の扉が開いた。
(あら、茉莉花ちゃん。お目覚め?)
「あんたに茉莉花と呼ばれる筋合いはないわ!!」
(おぉ~恐い恐い。でも、その減らず口ももうすぐ叩けなくなるわ)
「どういうこと!!」
(そのうち、わかるわよ)と言いながらオーナーはジャスミンを抱え、運び出した。「放せ!!」と腕の中で暴れていた。調理台に置かれてもまだ暴れていた。
「おぉ、これは活きのいい娘だね」
「そうでしょう。ちょっと暴れないでよっ!!」
と言いながらオーナーはジャスミンの顔を2度叩いた。
「おいおい、せっかくの上物なんだから乱暴に扱わないでくれよ」
(すいません、余りに暴れるものでつい)
「次からは気を付けてくれよ」
(あなたのせいでお客様の気分を害したじゃないのよ!!この小娘が!!)
ジャスミンはオーナーの顔を睨んだ。
「オーナーさん、早く調理を頼むよ」
(かしこまりました)
「調理?」
「今から君をおいしい料理にしてもらうんだよ」
「えっ!?」
(そうよ。こちらのお客様があなたを使って美味しい料理を作って欲しいと要望があったのよ)
「なんたって君はSPポリス一美味しそうな身体をしてますからね。グルメな私としては食べないわけにはいきませんからね」
「そんなの立派な犯罪よ!!あんたなんかすぐに逮捕してあげるわ!!覚えておきなさい!!」
(あら、そんな姿でよく言えたものね。まぁ、良いわ。刃向かえばあなたの大切な友達がどうなってもしらないわよ?)
「なんですって!?」
(このボタン何かわかる?このボタンはねウメコちゃんが捕まっている部屋に仕掛けられている爆弾と繋がってるの)
「えっ!?」
(もし、あなたがちょっとでも変な真似をすればこのボタンを押すわよ)
「そんなっ!!」
(なんだったら試しに今押してみようかしら)ボタンを押してみようとするオーナー
「ダメ!!!!!!!!」
(嘘よ、そんなことしたらウメコちゃんが死んじゃうものね。でも、恐怖で歪むあなたの顔も魅力的ね。ゾクゾクしちゃう。ウメコちゃんを助けたいなら大人しく調理されることね)
「・・・わかったわ」
(では、調理を始めたいと思います)
ジャスミンに巻かれたラップを取り払った。
「おぉ、適度に肉が付いていていい感じだね」
(はい。今回はロールキャベツにしようと思います)
「ほう、ロールキャベツか」
(はい。この娘からは良い出汁が出るのでそれも一緒に味わってもらおうと思いまして)
「なるほど、それは良い考えだね」
(ありがとうございます。スープの味を楽しんで頂くために下味はシンプルに塩コショウでしようと思います)
そう言うとオーナーはジャスミンの身体に塩コショウを大量に振りかけた。
(しっかりと味が付くように揉み込んでおきます)
オーナーはジャスミンの身体を隅々まで揉んでいった。揉まれることでジャスミンは感じていた。あまりの気持ちよさに声をあげそうになるもジャスミンは必死に我慢していた。
(では、キャベツで包んでいきたいと思います)
オーナーはハサミを取り出した。
(すいません、これを持っていてもらえますか)
先ほどジャスミンに見せていたボタンを男に渡した。
(私が今からこの娘の拘束を解くのでもし暴れ出したらそのボタンを押して下さい)
「あぁ、任せてくれ」
(いいこと?さっきも言ったけどちょっとでも変な真似をしたら・・・)
「わかってる!!。変な真似をしない。だから、絶対に押さないで!!」
(わかってるわよ。いい子にしていたら押さないからね、茉莉花ちゃん)
小さい子供をあやすかのようにジャスミンの頭を撫でるオーナー。ジャスミンは撫でる手を頭を振って払いたいと思うも"もし、ここで抵抗したらボタンを押されるかも・・・"と言うことが頭をよぎり抵抗出来ずにいた。オーナーは撫で終わると糸を切り、取り去った。
「オーナーさん、ちょっとこの娘を触ってみたいのだがダメかなぁ?」
(いいですよ、どうぞお触り下さい)
「ま~り~かちゃん、た~ぷりと触ってあげますからね~」ボタンをオーナーに渡すと男は子供のようにジャスミンの胸や足、顔など身体全体をむさぼるように触り出した。
「茉莉花ちゃんは柔らかくて気持ちがいいよ」
そう言いながら男はジャスミンの胸に顔を埋めた。そんな行為に対してジャスミンは"ウメコの為・・・ウメコの為・・・"と心の中で呟きながら嫌な素振りをせずに必死に耐えた。
「う~ん、もう我慢できない」
男はあろうことか今度はジャスミンの胸を嘗めだした。
「う~ん、美味しいよ茉莉花ちゃん。茉莉花ちゃんはミルクが出るのかなぁ?」
男はジャスミンの胸を凄い勢いで吸い出した。
「痛い!!嫌!!」
あまりの痛さに思わず大きな声で叫んでしまった。
「あっ、私が触ることを拒否したね。いいのかい?ボタンを押しても」
「ダメ!!押さないで!!私の身体を好きにしていいです。だから、押さないで。お願い!!」
「わかったよ、押さないよ。じゃあ、これで許してやるよ」
男はジャスミンの口にキスをした。
「口もプルプルして美味そうだな。あぁ~、楽しかった。じゃあ、料理の続きを始めてくれ」男はオーナーからボタンを再び受け取った。
(かしこまりました)
オーナーは男によって嘗められて剥がれてしまった部分に改めて塩コショウをした。そして、キャベツを取り出すと胸と下腹部に巻きだした。しばらくすると、キャベツで作ったビキニを着ているかのような姿になった。オーナーは最後に手首、胸、下腹部、膝、足首と5ヶ所を先ほど縛っていた糸よりも太いとで縛り上げた。
(では、煮込む準備を・・・)
そういうとジャスミンがスッポリと入ってしまうぐらいの大きな鍋をコンロの上にセットした。そして、奥の冷蔵庫へと向かい、スープの入った鍋を運んできた。
「そのスープは・・・」
(そうよ、あなたが一所懸命に作ってくれたスープよ)
「フェアに使うんじゃなかったの?」
(フェアって何のこと?そんなのあるわけないじゃない。全てはあなたを料理するための準備よ)
「嘘・・・」
(バカね、私の言葉に騙されちゃって。見ていて面白かったわよ。だって、自分が煮込まれるためのスープを自分で作ってるんですからね。ちゃんとおいしいスープが出来た?茉莉花ちゃん)オーナーはジャスミンをバカにするよう笑った。
「じゃあ、あの試食のケーキは何なのよ?」
(あぁ、アレ。あれはね、あなたを太らせる為よ。それからあなたのエスパー能力を抑制する薬が入っていたのよ)
「だから、さっきうまく働かなかったのね」
(そうよ。あなたに読みとられて作戦を知られては全てが水の泡だからね)
言い終わるとジャスミンを抱え上げ、鍋の中に入れた。ジャスミンは鍋の中で体育座りする形になった。そこへ首まで浸かるぐらいにスープを注ぎ込んだ。注ぎ終わるとコンロに火を灯した。
「では、煮込み上がるまでしばらくお待ち下さい」
そう言うと、オーナーはセットに付けるサラダなのの準備に取り掛かった。しばらくすると、スープに小さな泡が浮かびだし、湯気も上がり始めた。
「熱い・・・嫌・・・」
徐々に熱くなっていくスープの熱さにジャスミンは声を上げた。
「良い声を上げてくれるね。しかも、いい匂いもしてきた」
(どれどれ、味はどうかしら?)
オーナーは一口分のスープを皿に取り、味見をした。
(流石は茉莉花ちゃんね。いい味が染み出して来てるわ。このまま煮込み続ければもっと深みのある最高の味になりますわ)
「ほぉ、それは楽しみだ」男は舌なめずりをした。
「それまで茉莉花ちゃんの合唱を楽しませてもらうよ」
男は店に響きわたるジャスミンの叫び声とスープの煮立つ音が奏でるハーモニーをじっくりと聞き入った。しばらく、その状態が続いた。更にスープがグツグツと煮立ち、中のジャスミンが茹で蛸の様に顔を真っ赤にして上せていて、意識が朦朧とした頃男がオーナーに再び語りかけた。
「そう言えば、この前の子は本当に美味しかったよ。ダンスも上手だったし」
(そう言って頂けると私も料理させて頂いた甲斐がありとても嬉しく思います。確かにあの子はダンスが上手でしたね)
「前の子?・・・美味しかった?・・・ひょっとしてウメコを・・・」
(あら、今頃気付いたの?そうよ、あなたの大切な友達のウメコちゃんにはおいしいおいしいバター焼きになってもらったのよ。しかも、丸々太った身体でね。だから、あなたが必死でボタンを押されないようにしてきたけど、全て無駄だったのよ)
「・・・」ジャスミンの顔は青ざめていき、言葉を失った。
(ウメコちゃんはね鉄板の上に乗せたら良い声で鳴きながら、面白いダンスを踊ってくれたわ。身体中の肉をブルンブルンと揺らしながらね)
「いやぁ、あのダンスは本当に面白かったよ。まるで、本当の豚のようだったな。あんまり騒ぐから、途中でリンゴをくわえさせてやったら、豚の丸焼きと瓜二つだったよ。それに焼き上がった後も最高だったよ。ナイフを入れると溢れ出す肉汁、口の中でとろけるお腹、濃厚な味の足、どこを食べても一級品の肉だったよ」
「そんな・・・じゃあウメコは・・・」ジャスミンの頭の中にはウメコと喧嘩した時の事、一緒にショッピングを楽しんだ時の事、高熱でうなされウメコを必死で看病した時のことなどが走馬灯の様に次々と浮かんでいった。
「許さない・・・あんたたちを・・・絶対に・・・」
(許すも許さないももう遅いのよ!!あんたは料理される運命なのよ)
ジャスミンをあざ笑うオーナー。
「心配しなくても、料理になった茉莉花ちゃんは僕がしっかりと全部食べてあげるからね」男はニタニタ笑いながらジャスミンに言った。
(ちゃんとおいしい料理になってね、茉莉花ちゃん。さようなら)
そう言うと鍋の蓋を閉めた。鍋の中でジャスミンはウメコが料理されて食べられたと言う事実に絶望に打ちひしがれていた。
「ウメコ・・・ごめんね・・・助けてあげられなくて・・・」
ジャスミンはウメコを助けられなかったことに対して、悔し涙を流していた。
「1人で大丈夫と言って、私の助けを断った時無理にでも付いて行って、一緒に潜入捜査していれば助けられたのに・・・」
その時のやり取りが頭に浮かぶ。
「本当はウメコの代わりにあいつら捕まえてやりたかった・・・でも、ダメみたい・・・身体に力が入らない・・・そっちに行ったら許してくるかなぁ・・・今から行くからね・・・」
ジャスミンは永遠の眠りについた。この瞬間ジャスミンは人間から一つの料理へと変わった。煮込みはしばらく続いた。
(さぁ、ではいよいよ盛りつけです)鍋の蓋を取るオーナー。
(いい感じに柔らかくなっているわ。乱暴に扱うと崩れてしまいそう)
そんな事を言いながらオーナーはジャスミンを鍋から取り上げると手際よく皿に盛りつけ縛っていた糸を切った。
(出来上がりで御座います。冷めないうちにどうぞ)
「いやぁ、ついにこの時が来たんだね」
(お待たせしました。こちらは、セットメニューのライスと茉莉花ちゃんの味が染み渡ったスープにフルーツでございます)
「では、頂きます」
フォークとナイフを手に持ちはしゃぐ男。
「何処から食べようかなぁ・・・オーナーおすすめは何処だい?」
(そうですね、胸と足、そして引き締まったお尻です)
「なるほど、では足から頂こうかなぁ」
ナイフで足を切り取り、一口サイズにしてから口に運んだ。
「やはり私の目に狂いは無かった。最高級の味わいだ」
(そうですか、喜んで頂けて何よりです)
そんなやり取りをしながら一口一口味わいながら男は食していった。
「いやぁ、前の子は濃厚な味だったが、この子はさっぱりした味なんだが、深みがあって噛めば噛むほどに肉汁が出て来ておいしいよ」
(そうですか、流石茉莉花ちゃんですね)
「あぁ、まったくだよ。じゃあ、次はキャベツに巻かれた胸で頂こうかなぁ」
そう言うと、今度は胸の部分を切り取りしっかりとキャベツに巻いて胸肉を口にした。
「胸肉は足と違って甘みがあって噛む力が入らないほどの柔らかさだよ」
(そうですか、じゃあそんな肉と一緒にワインなんてどうです?)
「ワインか、いいね。頂こうかなぁ」
オーナーはワインセラーからボトルを取り出した。
(今回は白ワインを用意いたしました)
「ほう、どれどれ」
男は肉を一口放り込むとワインも口にした。
「いや、これは見事だ。白ワインが肉の甘みを引き立ててくれてるよ」
男は食欲が増したのか次々とロールキャベツを口に運んでいった。少し平らげるのに時間は掛かったが今回も見事に綺麗さっぱりとたいらげた。
「いやぁ、満足だったよ。文句の付けどころのない」
(そうですか、ありがとうございます)
「君に良い話を持ってきたんだ」
(なんでしょうか?)
「君を私の専属料理人として雇いたいと思って」
(私なんかめっそうもない)
「君の料理を食べさせてもらったが私が知る中で最高の腕だ。是非君にお願いしたい。契約金としてこれだけ払おう」
(・・・わかりました。宜しくお願いします)
「では、さっそくだが君にはそこに載っている女たちを料理してほしい」
(わかりました。さっそく、準備に取り掛かります)
そのリストの中には歴代のヒロインたちが載っていた・・・
[ 2009/05/03 00:00 ] デカヒロイン | TB(0) | CM(8)

いい続編でした!!
ロールキャベツは思い付きませんでした....ユベルさんすごい!!
歴代ヒロインリスト....ということはまた続編....誰が料理されるのか楽しみです。


カーレンネタがとうとうひらめきました!!
ピンクレーサー:肉体をスーツごとシブガキの性質にされ、干し柿に。
どうでしょうか?
[ 2009/05/03 16:10 ] [ 編集 ]

No title

>VAVAさん、コメントありがとうございます。
そうですね、このシリーズは前後編なんで一旦終わりですがまたいつかこの料理人に他のヒロインを料理してもらうかも・・・

ピンクレーサーの干し柿ですかいいですね。でも、干しちゃうとあのムチムチしたボディが勿体無いような気がします(>_<;)
VAVAさんに案を頂く前にピンクレーサーSSを書き始めてしまったので2回目書く時は先になるかも

イエローレーサーはどのような料理ですか?
[ 2009/05/03 17:25 ] [ 編集 ]

No title

ご連絡が遅くなって申し訳ないですー。
読みましたよ、この作品^^でっぶり太らす過程が
ウメコもジャスミンもよくできていて、
素晴らしいです。個人的には、オーナーは舌の肥えた客のためにどんな料理を用意してくれるのか、たのしみです。
[ 2009/05/03 18:29 ] [ 編集 ]

No title

>サワキさん、コメントありがとうございます。
勿体無いほどの感想ありがとうございます。いずれこのオーナーには幾度となく登場してもらおうかと(某ライダーのように・・・)
[ 2009/05/03 20:34 ] [ 編集 ]

しまった!!....ごめんなさい。干し系は禁止という教訓....ですよね?

イエローレーサー:溶解した砂糖を口から詰め込み、腹がパンパンに膨らむまで内部で綿飴にして、身体を鼈甲飴で薄く固める。(ちょっとの衝撃で割れないように)

返信遅れて済みません?
[ 2009/05/03 21:01 ] [ 編集 ]

No title

>VAVAさん、返信ありがとうございます。
干し系禁止というわけではなくてピンクレーサーはムチムチしているのでそれを生かした方がいいかなという考えです。

イエローレーサーの飴ですかいいですね。
[ 2009/05/03 21:32 ] [ 編集 ]

No title

はじめまして、肥満化スレで載ってると書いてあったので、見ました。
かなりはまりました。
どんどん太らして、美味しい料理をこれからも作って下さい。
さっそく思い付いたアイデアですが、ピンクレンジャーでもイエローでもいいんですけど、どんどん太らして、最後に上からプレスしてお好み焼きというはどうでしょうか?
長くなって、すみません。またこれからもよろしくお願いします。
[ 2009/05/05 12:20 ] [ 編集 ]

No title

>親月兎さん、コメントありがとうございます。
太らせてからのプレスでペチャンコにですかかなり斬新なアイディアですね、SSを書く際の参考にさせていただきますm(_ _)m
[ 2009/05/05 14:41 ] [ 編集 ]

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